
これはとあるブロガーさんの経験した、暑い夏のエクスタシー物語である。
多少誇張はあるが、ほぼ事実に近い。
ただし、主人公は女性だが、ここでは男性にしてある。
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男の全身に汗が吹き出していた。
男はゆっくりと、みどり髪が萌えるようななだらかな丘を眺め、フーッと満足気に息を吐く。胸の高鳴りが聞こえてきそうだ。
と、なんとしたことか。
男は短い髪のようなものを舐めるかのように膝をおろし、じっと眺め始めたではないか。
初めてそれを見るような真剣な目。
首筋から、ポタリと汗が落ちた。
まだ、見つめている。
それを摘まんで、その感触さえ楽しんでいるようだ。
と、男は向きを変え、反対側に周って、また唇が若草に触れるようにして、またうっとりと眺めている。
息遣いが荒い。
が、その目は、その先にある溝穴に、これ以上にない愛おしさを感じているようにも見えた。
「フムッ」
男は音にならない声をあげた。
軽い悲鳴にも似た硬い短い音がした。
いや、その音は少し余韻を残して、こだまするようにも思えた。
「オーッ」
男の顔が紅潮する。
視界が白くなった。
男は全身で喜びを表した。
エクスタシー。
まさに、エクスタシー。
男は、喜びに長い棒のようなものを撫でている。
「やったあー!初ボギー」
男は誇らしげに、スコアカードに4と書いた。
おわり