【実録】霊感講座 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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着たきり雀ではあるが、サンダルを靴に替え、田んぼから大東京のど真ん中辺りまで来ている。


午前中の霊感講座に出るためであった。

が、これは私の勘違いであった。

実は、エセ霊感講座だと思い、騙しテクニックを学ぶためにはるばる来たつもりだった。


が、なんと単なる霊感講座ではないか!


普通の霊感ならば、おそらく講義される老師と同等の能力が私にはあるから、来る必要はなかったのだ。が、出席理由を訊かれ「エセ霊感は信じますが、霊感は全く信じておりませんので、怖いもの知りたさで参りました」と言ってみた。




先ほど講義が終わったが、やはりエセ霊感についての奥義、テクニックは得られなかった。


質問時間があったので、「私は昔から幽霊、お化けに会いたくて会いたくて仕方がないのですが、一向に訪ねてきてくれません。例え化け物でもミイラでもいいのですが、いかにして幽霊の類いに会えますやら」と訊いた。


と、どうも私は、『幽霊に頼られない人物』であるらしく、修行を積んでも幽霊様の訪問を受けることは難しいらしい。

はあ。幽霊にも見捨てられましたかいな。

と、がっかりした。



と、右隣に座った一見38歳5ヵ月、A型、独身でヨガとUFO研究会に入っていたと思われる、昨夜の睡眠時間4時間12分くらいと思われる、身長162㎝、体重52㎏前後の視力左右とも0.3のためダークブルーのコンタクトをつけた、やや茶色に白髪染めしたカールヘアーの女性が私に言った。


グランドキャニオンにお行き(逝き)なさい。





ありゃ。

聴講者の方が、エセ霊感能力がありそうだ。




が、彼女の右上8度の視線がゆったりと上まぶたと同時に揺らめくのを見た私は、動物的感覚で危険を察知し、慌てて会場を離れたのだった。






しかし、残念。

講義の霊感の知識は、私の知っている範囲内。

エセ霊感術を得ることはできなかった。