
原発後の代替エネルギーとして、今最も話題を集めているものは、太陽光発電だろうか。
太陽光発電は、宇宙空間では極めて素晴らしい力を発揮するだろう。
いや、百歩譲って地上でも、砂嵐などのほとんどない砂漠や乾燥地帯ならば、それなりに有効だろう。
とにかく、太陽光発電は、その名前が示す通り太陽光が頼りである。
雨がない、いや年中雲さえほとんど無い場所が好ましい。
さらに、広大な土地も必要になる。
だから、土地価格が安くなければなるまい。
実際に世界の太陽光発電の多くは、砂漠などの乾燥地帯か乾期が明確なサバナ地帯、比較的乾燥した地中海性気候などに建設されているはずだ。
これら太陽光発電の電気は、他の電気料金の数倍の高値で買い取ることが、前政権時代に決まったかと思う(確か、水力や風力が単位あたり10円かそれ以下だが、太陽光は42円だった気がする。間違っていたら、ご指摘をお願いします)。
この高い金額負担は、電力会社がもつわけでも国が肩代わりするわけでもなく、消費者負担となる。
つまり、我々が値上げされた電気代として払うことになる。
日本の気候、土地の狭さ、土地の高さ、蓄電ができないこと、メンテナンス、初期投資額、廃棄処理、いやパネル生産時の公害など、かなりの問題がある。
やはり、致命的なのは気候と土地代だろう。
なぜ前政権が、これほど高額でリスクがあり、かつ材料供給ルートにも疑問があるものを、執拗までに推し進めたのか?
これは単に原発代替エネルギーという、単純な構図とは思われないが、推測の域を出ないので、この推論は割愛する。
次に、よく出る発電に風力がある。
これには、太陽光パネルの生産、廃棄に関わるような重大な公害はないだろうが、やはり気候と土地代が難点であることがあるだろう。
夜間でも発電が可能である点は、太陽光発電よりは優れている。
しかし、効率がよいのかどうか、出力はいかほどなのかの疑問が残る。
3番目にくるのは、太陽熱発電だろうか。
一見、太陽光発電と同じようだが、これは熱を利用するので夜間も発電ができ、蓄電できる点ならびに生産、廃棄工程での公害が少ない点が、太陽光発電より優れている。ただし、熱伝動体に有機溶媒を利用するだろうから、その危険性はある。
が、やはりより問題は、気候と土地代だろう。
と、いうことで、話題の代替エネルギー3つを考えたが、なんだか尻切れに終わりそうだ。
とにかく、表でもてはやされるものは、裏に泥水も含まれている。
それは原発で分かっているはずだが、品が変わるとまた同じ過ちをする予感がする。
なーんだ、ぼやくだけぼやいておしまいかい。建設的意見がないなあ、と思いますか?
もし、これらを凌駕するアイデアがあったら、ここでブログ書いてません。
ただ、ずっと将来は宇宙空間に設けた太陽光発電の電気を別エネルギーに変換して、地上で使えるようになるでしょう。
まあ、その時には私はこの世界にはいませんが。
さらにはるか未来には、先日も換気扇を回して汚染物質を撒き散らした装置から得られるエネルギーを電気へ変換できるようになるはず。
さらにさらに未来、地球から火星への移住が必要になる頃まで人類がいたならば、 宇宙線エネルギー変換も可能になっているでしょう。
ただし、『猿の惑星』のような馬鹿なことをしなければ、ですが、

太陽光、太陽熱、風力。
確かに、従来の発電よりはクリーンだ。
が、日本の風土には適合していないのは知っておくべきだろう。
ただし、一部にとっては素晴らしい?経済効果を発揮することも。
これは私の現時点での感想であり、将来は見方が変わるかも知れないが、敢えて上記3つから1つ選べといわれたなら、太陽熱発電となる。