
少し遅い昼飯。
冷蔵庫を開けると、昼寝してしまっているバラの牛肉数枚と、一人ポツンとしているやや厚めの豚肉が見えた。
さて、どう成敗しようぞ。
この材料で昼飯を美味くつくる。
主夫としての腕がなる。
野菜庫には、すでにダウンしてしまった三つ葉と、不惑を過ぎたトマト様。
よし、あれだな。
かつて蘇州あたりで食べた、トマト味焼肉を思い出した。
フライパンにさっと油を引き、ぶつ切りにした豚とヒラヒラ牛を軽く炒める。
そのあとマーガリンをたっぷり入れ、同時に崩したトマトも入れて煮込む。
豚肉の中まで火が通ったあたりで、軽く塩振りし黒胡椒をパラリ。
これに湯通しした三つ葉を添える。
エビペーストが欲しいが、ないので賞味期限間近の明太子で我慢。
経費は、おそらく100円よりはるかに安いはずだ。
このように、賞味期限ギリギリの食品を調理することを、歳食倹費という。

結構いけました。