本記事には、山形県郡部ならびに福島県中通り、浜通り出身の方には発音をしにくい言葉が入っています。
低俗な言葉にアレルギー発作を起こす可能性のある方は、ご覧にならないことをおすすめします。
………………
昨夜に続き、今日はヒメについて考えます。
ヒメと言ったら姫でしょうか。先日、箸墓調査で話題になった卑弥呼あたりも、おそらくヒメの仲間でしょうね。
ヒミコ←ヒメミコ(ヒルメミコ)。
つまり、日巫女とか日皇子です。エジプト王の名前によく付く日皇子(ラァサァアまたはサァラァア)に同じです。
先日記事にしましたが、卑弥呼が固有名詞である可能性は、限りなく0に近いでしょう。古代日本の考え方を無視し、誤りが多く中華思想による文献(正しくは、その写本)の一字一句にとらわれて、邪馬台国とか卑弥呼のことで学界が二分されているのは、素人の私などからみると滑稽に映ります。
ヒメに戻ります。
ヒメは現在の日本語では若い女性、あるいは王の娘などを意味すると思います。
ヒメのHM音(強音化してKM)は、元来神、またはその僕(しもべ)、創造物である人を意味します。
これは世界共通と言ってよく、現代語の中にもその名残を見つけられます。
KaMi神や、語尾が変わったHiTo。
セム族・ハム族のハム。
ジンギス・ハンのハンまたはカン。
アブラ・ハムのハム。
フン族のフン。
ホ・メロスのホ。
ヒューマンとかホモ・サピエンスなども、HMの名残かも知れません。
また、M(←B)音は同時に女性に共通した音です。
これらが連結して、日本ではヒメが女性、特に王の娘などを意味するよう変化したものかも知れません。
なお、言葉は生き物ですから時代とともに変化します。が、あまり変わらないだろうと考えられる言葉もあります。それは隠語の仲間です。あまり表だって口にできぬがゆえに、古い言葉が化石とならずに残っていたりします。
そういう意味で、英語のhymenなどは興味深い言葉でしょう。
かなり余談になりますが、ナザレのイエスはベツレヘムという名前の村で生まれたと言われています。
ナザレのイエス(ヨシュア)がキリストかどうかを論じるともつれそうなので、マリアの話にしましょうか。
イエスの母マリアという名前は、エジプト語ミリアム(モーゼの賢い姉)からきたものでしょう。
さて、そのマリアですが、処女で御懐妊したそうな。
生物学的なことはさておき、ベツレヘムという名前はマリアに深く関与します。
なぜなら、ベツレヘムとは処女の町と訳せるからです。
なお、ベツレヘムは、ベツレ・ヘム(HM)と切ることができます。
ベツレヘムはイエスが話していたであろうヘブライ語、あるいはアラム語では
べ(ッ)チュレ・ヘムに近い発音です。
山形や福島中通りの方ならへーっ!となるかも。
似てるでしょ。

★ヤママユガの繭
昨日、山歩きしていて見つけたもの。養蚕用カイコの繭に比べで繊維が細かく、黄緑の混じった金色になる。
ヤママユは天蚕とも書かれ、大変尊ばれた。
日本神話の英雄の1人である須佐之男は、神聖な式典で糞尿を撒き散らしたり、当時最大の罪である田の畦荒らし(田と田や、田へ流れる水の仕切りを壊す)をしても天照大御神は寛大だった。
が、はた織りを邪魔したことは許せなかった。

神話とはいえ、はた織りがいかに重要だったかを物語っている。