【素人地誌講座】日本とブラジル | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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最近は、野球はおろかテレビ番組自体を視なくなった。
だから、日本・ブラジル戦もふーんという程度である。
それより早く暖かくなってくれないかなあ、あそこの梅はそろそろだなあ。
そんなこの頃だ。



しかしいい機会だ。ブラジルについて考えてみるか。

ブラジルといったら、まず浮かぶはポロロッカ。
あれはすごい。
私にサラリーマンとしての常識があったなら、おそらく今頃は、その姿を目にできる場所付近に住んでいたろう。

ポロロッカを知らない方もいるでしょうから、簡単に説明します。
ポロロッカとは満月や新月のとき、つまり大潮の時に海の水が川上へと逆流する現象をいいます。
とくに今頃は、1年で最もその規模が大きくなるとき。 逆流する波の高さ5メートル、中には800キロメートルのアマゾン密林奥地にまで達するものもあるようです。

800キロメートルといったら、東京から函館あたりまででしょうか。
さすがに世界一の流域面積(日本国土の約19倍)をもつアマゾン川。
また、旧ソ連を除くヨーロッパ全体の面積より広い、ブラジルならではの話です(ただし、昔は島と考えられていた)。



旧約のモーゼのエジプト脱出の際も、こんなことが起こったのでしょうか。
ナイルの流れが南北であることを考えると、可能性は低いですが。




また、ブラジルは私たちの食生活にも大きく関わっています。

ブラジルといったらコーヒーが浮かぶ方が多いかも知れません。が、もっと身近な食べ物でも、ブラジルとはつながっています。

その代表が鶏肉かも知れません。

少し昔までは、鶏肉と言ったらタイと中華人民共和国産でしたが、鳥インフルエンザや餌の抗生物質の多さなどの影響から、地球上では日本と一番遠いブラジル産が増えてきているようです。

牛肉などに関しても、アメリカ合衆国でなんらかの疫病が発生した場合には、ブラジル産牛肉が脚光を帯びてくるでしょう。


ブロイラーに代表される工場式檻飼育では、動物は病気にかかりやすくなります。
そのために、大量の抗生物質を餌に混ぜたりします。
しかし、菌はそれに対抗して突然変異し、抗生物質にも耐えられるものが生まれてきます。そうすると、新たに抗生物質を入れて……。

この繰り返しでしょう。

ブラジルあたりでは、まだ工場式飼育をしていないか遅れているため、逆に口蹄疫は発生していません。


ただ、世界が狭くなったことから、ここが汚染されるのも時間の問題かも知れません。



ちなみにブラジルは、日本人が最も移入した国で、現在の空軍総司令官は日系人とか。





カンポグランデから、地元コーヒー豆送ってきてくれないかなあ。