【素人科学講座】右と左 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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右と左について考えてみます。
とはいえ、右翼とか左翼とかいうものではありません。これは私にはどういう意味か理解できないからです。

今日の眉唾講座の右とか左は、宇宙や私たちのからだに深く関係する右・左です。

その前に、皆さんは右と左をどう説明しますか?
当然ですが、鉛筆を持つ方が右とか、お箸を持つ方とかいうのではダメですよね。
だって、右利きの人と左利きの人では反対になりますから。


ちょっと考えてみてください。

だいたい世界のほとんどの場所で分かるような、右と左の説明とは?







私はこう考えています。
昼に太陽がある方向を向いて、日が昇ってくる方角が左。日が落ちる方角が右と。

ただし、極地方ではやや難しいかも知れません。


さて、右と左の取り決めができましたから、あと少し面倒な説明にいきます。
昔なら時計の針の動く回り方を右回り、その逆を左回りで分かったはずですが、今はアナログ時計を知らない方もいるでしょう。
で、右回りをこんな風に決めます。

回転している物を見たときに、その物が見ている人が見やすい方向から見たとき、その回転する物の上の方が左右と動くとき、これを右回りとします。


さあ、やっと右やら右回りの取り決めができました。





では、本論です。


私たちの地球は、北極の上の方から見ると左回りに動いています。

また、地球は太陽の周りを1年かけて1周しますが、この動きも左回りです。

この太陽系自体も、天の川と呼ぶこともある私たちの銀河のいくぶん外側を、人間の数え方で2億3000万年くらいかけて1周します。

この太陽が数千億個か集まったような質量(地上に住むものにとっては、重さと考えて大きな問題はない)にして1兆倍以上ある天の川銀河もまた、ある場所を中心に左回りしており、さらにこうした銀河団回転体もまた、何か(かつての宇宙の生まれた場所)を中心に回っているでしょう。




宇宙の話から人間の体に移ります。


実は私たち生き物は、ほとんど全て左側の生き物です。

どういうことかというと、私たちの体をつくるたんぱく質、その素材のアミノ酸などにも右、左があり、生き物は非常に特殊な場合を除けば、全て左(L体)の物質でできています。

また、食べ物も、L体しか吸収しません。

ですから、もし右(D体)の肉でしたら、毎日1キログラムのサーロインステーキを食べても、全く太りません。

腹一杯食べても太りませんから、これは究極のダイエット食品でしょう。


が、残念。

肉も生き物の体の一部。L体なんですね。

じゃあ、D体の人造肉を作ればよい?!



残念ながら、これもそう簡単ではありません。

人工的に作ったものは、DLが半々できますから、片方だけというのは、まだ人類には難しいのですね。


ですから、調味料の成分などをみると、DLグルタミン酸ナトリウムなどと書いてあるはずです。


近い将来、DL体を分離できるようになるかも知れません。

が、あえてダイエット食品としてのD体メインの食べ物は遠慮しますなあ。


人も動物です。

あえて、自然なものより人工食品に手を出したくありません。





私たちは知らぬ間に、十分人工食品を口に入れていますし。