【素人科学講座】太陽と地球 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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これから述べようとすることは、現在の科学に基づいた見方です。
つまり、この宇宙は神が創られた、という見方での考察ではありません。
以上、あらかじめお断りします。




宇宙には、それこそ数えきれないほどの星がありますが、その中で年齢や規模、温度が比較的平均的なごくありふれた星のひとつに、私たちが太陽と呼んでいる星があります。

直径は地球の約100倍。
地球や人間から見たなら巨大ですが、宇宙の中の星の中ではかわいい方でしょうか。 とにかく、人間が分かっているものの中でさえ、直径にして太陽の1000倍、質量(重さのようなもの)は何億倍なんていうものもありそうですから。

そんなちっぽけで、人間から見たなら途方もなく遠いところにある太陽ですが、地球に比べたなら巨大な星ですから、地球はこの影響をもろに受けています。

まあ、地球があること自体、また生命が地球にあること自体が太陽のおかげではありますが。




さて、今年の冬はかなり厳しく、日本でも記録的な雪のところが増えています。
が、これはずっと昔から(少なくとも去年の初めには)予想されていたことでした。

長いお付き合いをいただいているブロガーさんなら覚えていらっしゃると思いますが、一昨年前から私もここで何度か、今年あたりからしばらくは寒い年が続くことを記事にしています。

今までの理論に従えば、原発は地球温暖化を防止します。ですから、昨今のように世界中で原発が減少し、化石燃料での発電が増えてくると、温暖化は加速され暑い夏、暖冬となるはずでしょう。

が、実際には、昨年の夏はそれほどの酷暑にはならず、今年の冬も暖冬どころか例年になく寒いのが現実です。


これはなぜかというと、地球規模の気象は、人間の多少のいたずらでは大きくは変わらないし、ましてや地球に優しくなどというのは、所詮は一部の人間の懐に優しくということだからです。





これも何度か記事にしましたが、ヤマトタケル伝説時代(おそらく古墳時代初期)には、関東平野の大半は海の中であり、弥生時代には関東平野も大阪平野も、また濃尾平野も無かった可能性があります。

つまり、当時は非常に温暖で両極の氷などが溶けて海の水が増え、地球上の陸地面積が小さかったのです。

もし、当時の海岸線を現在の世界地図に書き入れたなら、世界の大都市のほとんどは海中に没することになるでしょう。

東京、横浜、大阪、名古屋。

ロンドン、ニューヨーク、パリ、ローマ、上海、香港、ロッテルダム、ストックホルム、ジャカルタ、カイロ、イスタンブール……。

弥生時代に、石油や石炭をどんどん使っていたわけではありません。
ですから、これら化石燃料の出す二酸化炭素が増えたわけではありません。

二酸化炭素による地球温暖化というのは、なんとかキャラメル1個で100メートルといったことと同じく、宣伝広告です。

日本では、そのコマーシャルを教科書にまで載せたり、試験に出たりしますが。

では、なぜ地球が温暖化したり寒冷化したりするのでしょうか。

それは主に、太陽の活動に左右されるからなのです。


太陽は巨大なヒーターであり磁石であり、電子レンジのようなものです(より正確には核融合炉)。


このヒーターが、ある一定のサイクルで強めに燃えたり、燃料不足であまり暖まらなくなったりします。

地球は小さな懐炉やミニモーターを持っていますが、そんなものは、たいして身体を暖めてくれません。


太陽は去年の今ごろは、しばらくお休みします宣言をするかのように、華々しく火花(フレア)を飛ばしていました。

そして予想通り、冬眠に入ったようです。

通常なら、11年くらい後に冬眠から覚めます。

が、昨年の異常な動きを見ると、場合によっては冬眠が数十年に及ぶ可能性もあります。

ある程度大きな地震は、この太陽の冬眠期に起こることが多いとの説もあります。

しかし、これは私自身データ不足で検証、確認はできませんが。



太陽の活動は、黒点の数でだいたいの様子が分かります。
黒点というのは、周りより温度が低いために、写真などでは黒く見える(実際は違う)点です。

じゃあ黒点が増えると太陽の活動が弱まっているのかと考えがちですが、全く正反対。
黒点の多い時ほど活動が盛んで、黒点が見えなくなると、非常に活動が鈍っています。
私が太陽の冬眠と表現しているのは、この黒点が少ないか無くなっている状態を意味しています。


黒点が無い時期が長引くと、地球は明らかに冷えていきます。

江戸時代には何度かこうした時期があり、その度に飢饉に襲われています。

なお、この活動休眠サイクルはほぼ11年ですが、昨年の大フレアや周期が遅れた後には、長い休眠期が訪れるという説があります。

確かに江戸中期は長い寒さが続き、これは世界的なもので、小氷期とも呼ばれています。


現在の私たちには、こうした小氷期への備えも大切ですが、もっと大切なことがあります。

休眠期前後に発生する、巨大な太陽フレアです。

明治ごろに起こったときには、せいぜい電話回線の混乱。また20世紀後半の場合は変圧器の故障程度で、地球規模の問題にはなりませんでした。


が、それはコンピュータ世界が広がる前の話。



今それが発生したなら……。


考えるのも恐ろしい事態となります。


一部情報では、合衆国や北欧などでは、これらのシュミレーション、対応策を練っているとか。



さて、日本はどうなのでしょうや。





原発事件・事故の状態をみれば、考えるまでもないか。



まさか、そこまで合衆国におんぶに抱っこではないでしょう。


いや、そうなったなら、各国は自分の世話さえままなりませんから、とてもとても隣の猿屋敷の世話までは……。