長々と占いの歴史やら現状を述べてきました。 
今回は占いに期待すること、あるいは注文を出してお開きと致します。
占いだの予言だの預言だのとかを使って、個人相談(つまり、メンタルヘルスケアまたは愚痴などの聞き役)でない場合。 
つまり、地震が来るだの霊が取りついているだのとおっしゃる方々には、次のようなことを期待します。 
まあ、できないでしょうがね。 
1 
誰にもわかるようなことをしてみてください。 
例えば地震なら、明日地震があるとか言った、当たり前すぎる(地震は常に起きています)ことではなく、最低でも3つのことを述べてください。 
①いつ ②どこで ③どれくらいの規模なのか。 
例えばこうです。 
1月28日プラスマイナス2日 
北海道東方 
マグニチュード5~6 
これは最低限必要なもので、このうちどれ1つが抜けても意味がありません。 
と、同時に、自分の占いなり予言、預言の結果検証が必要です。 
言いっぱなしは、単なるほら吹きでしょう。 
また、オーラやら霊が見えるとか言う方々は、心霊写真のようなものはいかがでしょう。 
ただし、赤外線などある波長で撮影したものは除きます。
ある波長で撮影すると、人の身体の周りから光が出ているような写真を作れますから。 
また、手のひらを額に付けるのも違反です。手品をしている方ならご存知でしょうが、手のひらに隠せるくらい小さなある機器を額に近づけると、それまでは見えなかったものが見えるようになります。 
よくトランプ手品で使っているものですが、知らない人にとっては【神の手】を信じてしまうでしょう。 
とにかく、はっきりと見えますから(私自身が体験している)。 
でも、これはトリック。 
つまり、科学の力です。
2 
的中率を出してください。 
例えば、先に挙げた地震の例ですと、これに似たことを100日話していれば、おそらく99%以上の確率で現実となります。 
が、仮に100日間、日を変えて占い、予言、預言していたなら、そのあたり具合はわずか1%となるでしょう。 
とにかく、検証をすべきでしょうね。 
3 
もし、かようなお力があるなら、現在困っている福島から放射性物質を消してくださいな。 
あるいは、そこに行って、底に穴が空いた炉から、溶けた燃料を取り出してください。 
切にお願い申し上げます。
★後記 
占いやら予言、預言を信じるのは勝手です。 また、それに大金を出すのも本人しだい。他人が口をはさむべきものではないかも知れません。 
しかし、よく当たるとか言われている方々、あるいは手品師というものは、すべて科学を信じているから、つまり、占いなどは全く信じていないから“当たる”“信じられないことが起こせる”ことは知っておくべきでしょう。 
繰り返しますが、高名な占い師ほど、占いは信じていません。 
素晴らしいイリュージョンを操る人ほど、最新の科学に精通しています。 
占いの形式やら文字、天体の意味などを信じている方々は、ほとんどが2流、3流の占い師でしょうね。
なお、なぜ今占いが盛んなのかは非常に深いものがあり、まだ私の頭では推測しかねます。
その概要なりとも、生きているうちに見えるようになるかどうかさえ分かりません。
長きに渡りお読みくださった方々、お疲れさまでした。
また、ありがとうございました。
占いシリーズ   完
★20130202 2342追記 
ここで例に挙げた地震のようなものが、占いではなく うらない と私が称しているものです。