“こころ”とは | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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とあるお笑い役者が“こころとは、コロコロ変わるからこころなのだ”と書いていた。

駄洒落としては、座布団1枚あげるかどうか迷うところだ。





そこで、少し真面目になって“こころ”の語源について考えてみた。

これは以前、今はなきブログでコメントしたこともある内容だが。


k音はh音が強めに発せられると出てくる音だ。特に日本語は、西洋などのようにs音ではなく、k音が主流をなす言語だ。

したがって、kokoro は古くは hohoroであった可能性が高い。さらに古い日本語には h音の発音が現在とは異なっていることを考えると、むしろ foforoやpoporoに近いだろう。

最初のfoは強意の接頭語で、語幹はforoあるいはfr,prだろう。
このfr,pr音は、よく知られている世界共通語f(火)と並び、いや私の調べたところによれば、それ以上に世界で共通する言葉として残っている音だ。



それは何かというと“すみか、家”を意味する言葉である。

例えば、新王国時代のエジプト語では宮殿や王を意味することになったprも、もともとはすみかの意味だったろう。
狼の子孫たる、今なおパオに住む日本語と日本人の祖先の方々の住居もpr由来。

日本語のほら(洞)も同じだ。タイ・クメール語のバーンやら新しい言語の英語やドイツ語でさえ、その名残が感じられる。

また、言語的には英語以上にかけ離れた、現在の中国普通語やら広東語の包もまた、似たり寄ったりかも知れない。

ところでf,p音は、パパやパドレ、ポーなどに見られるように、父にも関連している。

すみかと同時に何かを守る存在、包みとf音は関与する。
これは発声を考えると当然だが、長くなるので説明は割愛したい。



ちなみに、北九州では発音がはばかられるb音の重複は、これに似た理由でそのようになった可能性もある。
つまり、やはりかつての“すみか”である。

このあたりは私の裏専門分野であるが、放送禁止用語などという意味のわからない縛りができてしまったため、残念ながら記事にできない。


ちなみにbebeやbabaは、東アジアでは女性を、西洋ではそこから生まれたものに関与している。
または、西洋ではb音がm音に変化したもの(baba→mama)が女性に関与する。

★何度も述べているが、m音とb音は世界中で混同している(寒い=さむい、さぶい、淋しい=さびしい、さみしい)。


ただし日本語では、別の家(洞→穴)から出たものもbabaという場合が見られる。


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余談

最初に述べたジョークにある“コロコロ”などオノマトペ関連の日本語は、比較的最近発明されたハングルの親である古朝鮮語に由来する可能性が高い(古朝鮮語には文字がなかったから、ハングルからの推測でしかないが)。

古事記の中程にはヤマトタケルの草薙の話が載っている。


ここで出てくる言葉に“ほらほら”というものがあり、これは今とほぼ同じ意味の空洞を意味するように思われる。

なお、このヤマトタケルの話や大国主の話は、来週から話題になるマヤ神話(ポポル・ヴフ)に酷似し、大変興味深い。