
あれっ?と思い、もう一度ポケットやらバッグをあさる。
やはりない。
定期券がないのだ。
改札口付近でバタバタやっていたが時間がない。
諦めて乗車券を買った。
昼近く、朝からバタバタが続き全くメールをチェックできないでいた。
パソコンに座る。
はや50通くらいのメールがたまっていた。
最近はブロックシステムが働いてくれて、迷惑メールはほとんど入らないから、以前よりはずいぶんと楽になったが、最低でも1日100通のメールは届く。
もちろん大半はサラッと見ておしまいだが、2、30通はかなりしっかり見なければならず、10通前後はじっくり時間を取られる。
中には、去年の1通のメールがまだ処理できずに残っているものもある。
そんなこんなで昼飯までの半時間で、メールを仕分けしようと思っていた。
と、見覚えのないところからのメールが入っていた。
普段ならそのまま削除だが、開けてびっくり玉手箱。
私の定期券を拾ってくれた方からだった。
あらっ?
なんでこのパソコンにメールが入ったの?
どうして分かったのだろう?とバカなことを考えた。
実は私は定期券入れは、名刺入れと併用している。当然名刺も入っていたのである。
私が単に定期券入れ代わりにしただけであり、本来の目的は名刺入れなのだ。
家近くで落としたようだ。
結局、その方は、その方も使っている最寄り駅改札に定期券を預けてくれることになった。
さぶい冬。
あと2ヶ月を残した定期券がなくなっていっそう寒い思いがしたが、ほんのり温かくなったのである。
しかし、拾った方はちいと驚いたかも。
改札口の駅員さんも、中は見ていませんから!を強調した。
そりゃそうだ。いい年こいた爺さんが、AKB48の写真を名刺入れにザクザク入れていたら、そんな言葉も出てこよう。
まあ、そんなものは入れていませんが。
いや、誰かさんのようにあちらのケとかでもありません。
でも、ちいと引いてしまうかも。
とにかく、有難きことよ。
一時は、プーナルテかと思ってしまいました。
よかった、よかった。


プーナル手であるはずがありませんがね。