特に前者はヌーヴェルヴァーグ映画の金字塔と言っても過言ではあるまい。
映画全体に流れるけだるさを、当時は考えられなかったであろうトランペットの甘くせつない音色が、一層映画に味を添えた。

一方、後者には心の中にしみ込むような繊細で、#とbを伴ったギターが地中海の日差しと影を表現した。
それはとりもなおさず、太陽がいっぱいの終末を予知させるものであったが。


両者には共通点がある。
お分かりとは思うが、あえて文字にしておこう。
どんな犯罪でもバレる時が来る、見ている者は見ているのだというメッセージだろう。
西洋ではそれが、神のなす偶然ということになる。
日本では、さて……。

