透けてくる苦悩 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
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一度書いた記事を下書きにし、あるいは季節の話のような題名、例えば美味しい栗ご飯とか当たり障りのない記事の中に、揺れ動く苦悩を見るのだ。


何かが変わってきたことを感じ始めている。

同時に、自分が走馬灯を見ていたことに気付き始めている。


さらに、自分を直視できる勇気も、落胆と怒りと自己嫌悪の中に、少しずつ芽生えているのを感じている証だ。

ただ、まだそれを声にするまでにはなっていない。


が、あわてることはない。

これからも続いたであろう泥沼に比べたなら、まだ救われたと考えた方がよいだろう。


どんな人間でも、正常な状態ならば、自分に嘘を突き通させることはつらいだろう。



すぐに目を覚まして全力疾走することは危険だ。


ユダ探しなどという言葉を使っているのだから。



霊能力があるとかいうもののほとんどは、そんな力など信じてはいない。

だから、躍起になって隠しカメラだの過去の資料だのをひっくり返し、穴が開くほどそれらを見て物理的な証拠探しをする。


いかに霊能力とやらがないかを、自分からさらけ出している。




ここまで来ると、もはや喜劇の世界だ。





しかし、本人は、いたって真剣にトリックを考えている。




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