しばらく田舎シリーズを放っておいてしまった。
確か前回は山梨あたりだったと思ったから、今日は静岡にしよう。
静岡といえば、我が国には珍しい、2種類の国境のある県である。
一つ目は比較的よく知られているもので、静岡県天竜川から東がドイツ、西がアメリカ合衆国というやつだ。このあたりは去年電力不足ということで騒がれ、西から東への電力が単に電線があってもダメだということでご存知だろう。
あるいは、関東から関西へ、または関西から関東へ引っ越しをした方なら、この電気国境を実感として分かるに違いない。
天竜川から東はドイツ技術を用いたために50ヘルツ、西は米の技術を頼ったので60ヘルツ。
一つの国にいろんなお金がある国はたくさんあるが、日本のような小さな国で2つの周波数の電気というのはほとんどないだろう。
もう一つの国境。
これは理系の人ならある程度常識だが、伊豆半島はアメリカ合衆国である。
丹沢あたりは、合衆国と日本の喧嘩の跡だ。
ただし、これは千万年とか億年という単位ではあるが。
ハワイあたりも、少し待てば日本に流れついてくる。
ただし、そのころ日本には日本人という絶滅危惧種がいるかどうかは、分からない。いや、あと少し突っ込めば、ハワイが日本にやってきたときに、人類が地上にいる確率はかなり低い。
こうして地学的に2つに分けられるのは、本州では静岡くらいかも知れない。
ところで、静岡というとあるブロガーさんとのやり取りを思い出す。
そのブロガーさんが、写真を掲載して、ここはどこだ?というクイズを出してきた。
こういうのが大好きな私は、早速答えた。
1回目はブブーッ。およそ50キロメートルくらい離れた場所だったろう。
2回目で、おそらく数十メートルくらいの誤差で(日本という規模で見ると、ほぼ的中だろう)場所を指定し、ピンポン。
そんなことが2、3回続いた。
その写真にはヒントに富士山が映っていたり、ある特定の看板みたいもの、つまりランドマークを写したりしてくれていた。
だからこれはコンピュータを使うまでもなく、影の向きや長さ、近くの草木の状態で場所、時間は特定できるのだ。今のコンピュータを使えば、一瞬だがそれでは面白くない。
私は地図とにらめっこしながら、楽しいクイズに時間を忘れた。
しかし、これが自作自演ととられ、そのブロガーさんと私が同一人物という推測の傍証ともなったようだ。
現在なら、民間レベルでさえちょっとした写真からメートル単位で場所の特定は可能だろう。Googleマップになんらかのソフトを組み合わせれば、写真から都会の場合なら、センチメートル単位での検索さえできるだろう。
これは、あやしい霊界の力よりはるかにすごい。
あちゃあ。
東照宮がなぜ静岡から引っ越したのか書くはずだったが、全く違う方向に来てしまった。
まあ、いつものことではあるが。