
ベクレルとシーベルトについて記事を書きましたが、具体性に欠け分かりにくいとのご指摘があり、蛇足ですが、やっぱり具体的でない例え話で逃げさせていただきます。
これら放射性物質やら放射線、あるいは放射能というものや、それらの一部を測定する機器の話にしろ、かなり専門的な語彙を必要とします。私のように放射性物質の知識がほとんどない人間でさえ、それを考えようとすると、同位体だの遷移だのeVだの、あるいはガイガーカウンタの休眠時間だのDNA破損だのといった、およそ一般的ではないと思われる言葉が必要になってきます。
アメブロのようなところでブログを書くということは、たとえ日記であれ自分用のメモであれ、不特定多数の目に触れるというのが前提にあると思っています。それがたとえ私のような自分の暇潰しやマイナーフラストレーション解放の場合でもです。
つまり、アメブロのようなブログには自分自身を含めて読者がいますから、読者を意識しての文章となります。
ここで例えば、こんな文章を読んでみてください。
現在発表されている数値は、DNA破損修復への影響が最も懸念されるヘリウム原子核、すなわちα線などではなく、ごく限られた放射性同位体であるCs137のγ線、かつ特定eVのピーク値のみを評価対象としているばかりか、これをシーベルト換算するロジックの説明がなされていない。α線は透過力が極めて小さい。透過力が小さいということは、安全なのではなく吸収されてしまう。つまり危険度が高いということになる。これは地球をも貫く超高エネルギーが、我々にほとんど影響を与えていないであろうことからもわかる。また我々の一般生活においてK40の……。
なんていった文章はブログにふさわしくないと思います。少なくとも私は。
だいたい書いた自分自身が、あと少しボケてくると何のことを言っているのか分からなくなります。 多少は理科を学んだ私ですが、文系の方には上述のような文章は分かりにくいだろうと感じています。
ですから、私は次のような文章に置き換えてしまうわけです。
A国とB国で戦争が始まりました。
A国の武器は大陸弾道核ミサイル10基。
一方、迎えうつB国の武器は竹槍50万本。
数の上から、B国が有利なことは考える必要もないでしょう。
圧倒的なB国の勝利です。
この単位を変えるとこうなります。
A国は10ベクレル。B国は50万ベクレル。
だから、AよりBのが危険です。
好きな色を選ぶのにも、墨汁の中で好きな色を選べと言われてもねえ。
ガイガーカウンタの居眠り癖の話は、また別の機会に。