これもほとんど実話 ★場違いな女(ひと) | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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会社は10日間の連休に突入しました。
まあ、仕事下手な私は2、3日は自主的に出ないと、先週の宿題が終わらないので、もともと今日は出勤にしていましたが。
ただ、昨夜急遽場所替え作業があり、昔の古巣でお仕事でございます。

で、予定より少し早めに終わったので、昔はよくお世話になっていた喫茶店で一休み。


と、私の座った斜め左、約3メートルのところに、場所を間違ったかと思われる女(ひと)が座ったのです。

おそらく20代後半だろうな。

なにが場違いかって?

まずは浴衣のような着物です。結城か置賜かとかは分からない。が、とにかく、よく見るカスリの浴衣ではないのですなあ。色は明るい白系ですが、重く厚いのでありまする。金糸銀糸の刺繍が軽くはない光を放っているのです。
素人目にも、ユニクロの浴衣ではないことが分かったんですわい。


もっと凄いのがイヤリング。
1カラットはないでしょうが、0.3~0.5カラットくらいある炭素結晶が10個くらい連なり、幅2センチ、長さ8センチくらい。
あの光の屈折率は、どう見てもガラスや水晶じゃあありません。
もし炭素結晶でないなら、ジルコンですな。

炭素結晶なら、十分新車が買ます。 チェーンもプラチナでしょう。




さらに目を惹いたのが、肌。
近眼の私が3メートル近く離れたところからでもわかる、化粧品の手を借りない白さと、きめ細かさ。

あれは多分、どっかの女王様だかが使っている茶色い石鹸を使っているな、などと妄想世界に突入しました。
そんでもって、寝るときに着ける着物はNo.42、いや個人的好みでアナイス・アナイスだ。


いやあ、久々に炭素結晶の連なるアクセサリーを見たなあ、と感心、感激してしまったのです。
















が、


帰り際に、ちょっと横を通り抜けたのですが(これはあえてゆっくりと歩いた、煩悩に勝てぬ私の哀れさが、あるいは好奇心に負けた意地汚さがそうさせました)、おやっ?ということがありました。



あららっ?!?!






ひょっとしたら、いや、そうではないことを祈りたいのですが、


だって、予想が当たってたなら、がっかりしたりしますから。



ええ、私の気のせいに違いありません。


染色体はXXに決まってます。


ええ、勘違いですって。


もし違っていたら、ひどく感心、感激したのが、暗ーい泥沼に落ちた気分になりますからね。



と、一層、妄想とアホさに拍車がかかる爺さんなのでした。