あたりをよく見ると、ほとんどは葉を伸ばしきってしまいましたが、まだワラビらしいワラビがありました。

タラノメ、ワラビときたらゼンマイでしょう。
最近は山菜は採るものではなく撮るものに変わったものの、それを採るときの目であたりを探しました。
5月になると、ほとんどのゼンマイはこんな姿になってしまいます。

しかし、探せばあるものですね。


ゼンマイもまた、誰かが採った跡がありました。
なお、私の田舎では食べる習慣がなかったのではっきりは分かりませんが、これはコゴミ(クサソテツ)かその近縁種だと思われます。

昨日もアップした、こんなヤツもいます。

これはマムシグサかウラシマソウで、おでんに入れるコンニャクの原料であるコンニャクイモに近い種類です。
さあ、このあたりから森が騒がしくなってきました。
はじめのうちは、葉っぱからの雫がポタリポタリという程度だったのですが、しばらくすると森の葉っぱの傘が意味のないものになってきます。
たまらず近くにある、公営の屋外バーベキューハウスの流しがある屋根の下で雨宿り。
そうなのです。
今朝は天気を考えずに、傘も雨合羽も持たずに出てきてしまったのでした。
多少は山登りをしていた者にあるまじき行為。
散歩レベル山登り家さえ失格です。
そのうちに風が出てきました。
半濡れの身体が、否応なしに冷えていきます。
携帯で雨雲を確認!
あーあ、半日は止みそうにありません。いや、これからいっそう激しくなりそうです。
ガタガタ震えながらいても仕方がない。
私は意を決して、無公害リサイクル健康車に向かって駆け出しました。
頭にはコンビニのポリ袋を被せて。
愛車に着いたときには、全身に雨水がこびりついていました。
さて、これからゆっくり小1時間かかった距離を戻らなくてはなりません。
雨で眼鏡が半分見えません。
飛ばされそうになる頭のポリ袋をきりりと縛ります。
漕ぎはじめてものの5分と経たないうちに、パンツの中までじめじめしてきました。
いや、ここで萎えても仕方がありません。
頭には季節外れのサンタクロースのようなポリ袋を被った爺さんが、雨の中を必死で二輪車を漕いでいる。
その形相たるや、対向車も思わずスピードを緩めるもの。
登り下りの道を漕ぐうちに、自然と口が開いてきます。
と、そこに隠し味にセシウムを入れた雨が入りこもうとします。
行儀は悪いですが、時々ペッペッとしながらも、およそ40分。
やっと、家に帰り着きました。
しかし、あの格好は、どう見ても怪しい爺さんでしたね。
目一杯シャワーを浴びましたが、多少はセシウム、ストロンチウムのスキンクリームが残っているかも知れないなあ。