絵そのものは、30cm四方にも満たない。額を入れても50cm四方あるかどうか。
しかし、値段は中国の美人画に迫る。
最初は版画かと思ったが、そうではない。 絵の具をナイフで伸ばしたような絵だ。
クリスチャンセンにも似た色使いである。
蛍光塗料でも混ぜているのか、心理的なものか。
不思議なことに、暗闇でも光って見える。
フェルメールのラピズラズリの青とはまた違った、透き通ったアクアマリン、またはトルマリンブルー。
しかしこの絵、見方によっては実に宗教的であり、あやしい危ない絵にも見えるだろう。




★今日のおまけ
香水の香りがする写真はことごとく異次元へと旅立ったが、抹香臭いものは戸袋の裏で生き延びていた。
1日30キロメートルくらい歩いても、平気のへいさだった頃の作品。

スターウォーズの原作者が明らかに参考にしたと考えている『妖星伝』の始まりの地、土方歳三の打ったとされる鉄砲玉の跡が残る館の近く、恵方巻き発祥の地(幾多の説のうちの有力候補)にほど近い野山の藪の中にて。
道鏡、慈覚大師、紫式部ゆかりの地でもある。
こちらは長野県にある石の大仏。
この時は1日50キロメートルくらい歩いた。
初めての土地なのに、なぜか懐かしい気分になったのを覚えている。
遠い祖先はこの近くの出だからか?
いや、単に広々とした風景に心のなにかが震えただけであろう。
一時期、石仏の美しさに魅入られた時期があった。
近くには、日本一多彩な石仏がある修那羅峠がある。
このあたりは、年間日照時間が五指に入る地域だ。
伝説では、はるか昔旧日本人が追いやられた地でもある。
