可能性を考える | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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水素爆発を防ぐために注入している液体窒素は、およそ摂氏-196℃。

室温により暖められたとしても、それを長時間連続注入されている空間は徐々に冷え、やがて摂氏0℃を下回る。


さらに、降温が続くと、その周りにある機器をも冷却していき、例えば水を注入しているパイプも凍ってしまう。

同時に、液体窒素ボンベのノズルも空気中の水蒸気を凍らせ、ノズルつまりを生じる。


これから後は、負の連鎖が続く。


一次使用済み燃料は、ジルカロイド被膜を通り越して水を蒸発させるが、窒素濃度が低下して空気が混じり込むと、ジルカロイドと空気中にある水蒸気と反応して水素を発生させるだろう。
窒素濃度低下にともない、空気中の酸素が混入してくるから、爆発の危険性が増えてくる。


いや、問題は水素爆発ではない。

これはまだまだかわいい爆発である。

廃棄燃料とはいえ、中性子減速材である水がない場合には、これらがどのような挙動をするかは分からない。

というのは、そんな危険な実験は行われなかったであろうからだ。

お風呂や鍋に水を入れずに、ガンガン薪やガスを燃して暖める、いわゆる空焚きなどとは比較してはいけない内容だ。


お風呂や鍋釜の空焚きが蚊に刺された程度なら、この状態は、喉もとに出刃包丁を突き付けられたこと以上に切迫している。




ただ、それが本当なのか?

可能性は多少ある。

いや、かなり高い。



ではどうしたらよいのか?


分からない。



チェルノブイリのように、コンクリートの石棺にできない理由もある。

チェルノブイリと今回は、中身が全く違うだろう。




田舎の爺さんが声高に叫んでも仕方ないが、政府は明確な情報を求めるよう動き、国民に開示、対応を示すべきだ。




残念ながら、とても無理な注文であることは分かっている。





今の政府は、自民党以下、いややっぱり幼稚園児童の学芸会だ。


そうした方々を選んでしまった我々も、大いに反省すべきだろう。





今の若い人たちや、田舎の人たちは、彼らが何を崇拝し、何を壊そうとし、何を作ろうとしているのか、ぼんやりとさえ見えまい。


いや、私にも見えないが、私の考えとは大きく離れた方向であることは分かる。





昔はかなり信用していたNHKにも、その汚染、いや陰なる力が強く働いているのが顕著になってきた。



かつてあるブロガーさんとのコメントのやり取りの中でも書いたが、ふつうクーデターとか革命とかでは、熱い力の後に冷えた力、つまり放送を制圧する。


反対の事例を、私たちは今体験しているのかも知れない。



日本は長い間、藤原不等人という、はるか昔の政治家の作った仕組みの中で生きてきた。

確かにこれには、たいへん大きな問題もあった。

が、少なくとも最近までは、今の政権が顔を出すまでは、曲がりなりにも日本は日本であった。




日本は今、大国主以来の大きな曲がり角に立たされている。


しかし、ほとんどがそれに気づかせられない教育を授けられた。



確かに日本は、アメリカの属州的立場ではある。


が、とりあえずは、今は日本は日本である。



この国を、豊かな自然と心と言葉のあるこの国を、滅びの道に追いやってはいけない。