マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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この大変長い名前は、本来は日本を最初に統一するために派遣されたアマテラス族の棟梁である。

が、かなりひ弱なところがあったようで、海に出てまもなく船酔いでもしたか、あるいは荒波に恐れをなしたか、あるいはまた日本人は強いんだぞ!とのへんな噂に惑わされたかで、さっさと引っ込んでしまった。

そこで、次に名前が挙がったのが、常にへらへらと掴みどころはないが、何事にも動じないアメノホヒノカミだった。
アメノホヒノカミは予定通り日本にやってきたものの、大国主から美女をあてがわれ、飲めや歌えやの毎日ですっかり日本が気に入ってしまい、日本統一の命令のことなど忘れてしまった。

そこで今度は、アマツクニタマノカミの息子のアメノワカヒコにかなりの武器を与え統一をするよう命じた。
が、これまた美女に取り囲まれた生活にメロメロとなり、邦に残してきた妻など忘れて、新たに正妻を迎えてしまう。
(しま爺略訳)



ここでは面倒なので、アマテラス族が支配統一をすることを企てた国の名前を日本と訳してしまったが、古事記には日本という名前は出てこない。


アマテラス族が支配しようとして幾多の神々を遣わしたのは、豊葦原(とよあしはら)の千秋長五百秋(ちあきながいほあき)の水穂国(みずほのくに)である。

気候が穏やかで米がたくさん獲れる、非常に豊かな国という程度の意味だろう。

日本という国名は、おそらく日本三大怨霊の一人でもある、聖徳太子あたりが付けたに違いない。