三陸沖から宮城沖、福島、茨城、千葉房総沖にかけては、残念なからあと数年間は現在と似たり寄ったりの状況が続くだろうから、この地域については考える必要はないだろう。
つまり、月に1、2回はM5クラス、あるいはそれ以上の地震が発生する。
近々注意すべきは、富士山でも首都圏直下型でも、東海でもないだろう。
第一は、三陸南部牡鹿半島の東250キロメートルくらいにある日本海溝をはさんだあたりだと思う。ここで起こる地震は規模が大きくとも、陸地ではほとんど感じない。
が、その後の津波に注意が必要だ。
上記の北緯38度東経144度あたりを中心とした南北2、300キロメートル地域の動きが、今年に入って活発化していると思う。 311の大地震とはいささか異なるメカニズムだろうが、非常に注意を要すると思う。
次は、これから北に繋がる千島列島方面だ。
択捉、国後、根室、釧路、十勝それぞれの南部から下北、八戸へと連なる帯もまた、最近活発に動いている。
特に、択捉島、国後島南部の海底下では、ここのところやや深めの地震が多発し、少しずつ浅くなる傾向があるやに感じる。
もともとこの地域は、M5クラスの地震なら当たり前のように発生するところだから、ロシアの地方局が1ヶ月以内に千島列島あたりでM6からM7クラスが発生するおそれがあるというのは、特に予測でも占いでもない。 先の大地震の影響がなくとも、十分ありうることだからだ。
なお、これは毎回のように言っているが、本来は地震が少ない南西諸島方面も、少し用心すべきだろう。
四国西部から九州宮崎沖を経て、鹿児島、トカラ、奄美、沖縄、宮古島、八重山を経て台湾北部に繋がる帯もまた、やや活発化しているだろう。
こうした海洋の大きな動きに影響を受けてか、秋田、山形、会津、日光、信州、飛騨、紀伊半島南西部、熊本付近も、小刻みな動きをしているようだ。
小笠原の深いところもまたやや動きが見られるが、すぐには本州までは影響を及ぼすことはないだろう。
ただし、伊豆半島が震え出したら、要注意だろうが。
と、素人の観察と推測です。
2012*02*14*2320