
今年のノーベル医学生理学、物理、化学賞は、日本のマスコミが独占するという予想を立てている。
その中でも、比較的分かりやすい“少量のプルトニウムは身体によい”理論を考えてみた。
私にとっては、アインシュタインの特殊相対性理論の方が飲み込みに苦労しない。この新理論は、ひどく難しい知識と、努力と我慢が必要な理論なのである。
本題に入る前に、まずは基本的なことから考えていこう。
塩は人にとって、いや地球上に住む生き物にとっては、必要不可欠な物質だ。
だから、これが無くなると生きていけない。大陸の中央やジャングルなどでは塩があまりない。このため、野生動物などは塩分の多い土のありかを知っていて、定期的にその土のある場所にやってきたりする。
しかし、日本は四方を海に囲まれており、また、十分に塩分を含んだ食べ物を摂っているから、普通の生活をしていれば、必要十分な塩分を得られる。だから、土を舐めたりする必要はない。
同様に、銅も必要不可欠な物質ではあるが、普段の生活をしていれば、やはり必要十分な量を食事から得ている。
だから、人には少しの塩や銅は必要だ、というならわかる。
しかし、この表現を少しいじると、少しの塩や銅は身体によい、となる。
問題はここからだ。
少しは必要だが、少しなら身体によいに変わり、いつのまにか、“身体によい”と変化していく。
さあ、ここからは言う必要もあるまい。
塩分の摂り過ぎは高血圧ばかりが、身体の臓器全体に負担をかける。銅に至っては神経、肝臓、腎臓をおかしていく。
しかし、このあたりなら自分である程度コントロールもきくし、それはおかしいよとなる。
ところが、こんな話はどうだろうか。
ラジウム温泉に入ると新陳代謝が活性化して、身体によい。
実は、ラジウムはわずかでも身体に悪影響を及ぼすという理論などがメジャーであろうが、それは日本では御法度である。
このラジウム理論を発展させると、プルトニウムは少しなら身体によいという理論になるのだろう。
この理論を生み出した方は、多分隣のみよちゃんのサクラ組の園児かも知れない。年中さんにしてはかなりすごい考えだ。
しかし、つい最近、これよりはるかに凄い理論を耳にした。
あまりの内容に、私は逆立ちしながら地球を一周した気分になった。
その理論とはこういうものだ。
大腸菌は○△線に強く、変化(突然変異のことだろう)して、環境に対応していく。大腸菌のような下等生物でさえそうなのだから、高等生物トップの人間の身体の防御反応は素晴らしいのだ。
いやー。
これでノーベル賞百個は確実でしょう。
プラナリアという生き物は、身体の一部から全身を再生する場合があります。
また、トカゲなどは尻尾を切っても再生します。
しかし、手足を切断してしまった方から、それらが生えてきたという話は知りません。
これらはかなり大きな部位の話ですが、細胞ひとつひとつにしても、進化が進んだ生物ほど適応能力が少なくなる傾向があるのは常識ではないの?
なんでゴキブリは億年単位で生き延び、恐竜やアンモナイトが絶滅したのですか?
多分この理論を唱えているのは学者ではなく、政治屋でしょう。
しかし、ひどい。
一部の人は、信じてしまうかも知れないな。
★竹は裸でも、身体がしなるほどの雪に耐えることができます。
高等生物の人間なら、氷の中に閉じ込められても平気でしょうな。
