リュウとナーガの話 ★前編 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

初日の出、どこに行きたい?ブログネタ:初日の出、どこに行きたい? 参加中

日の出、ましてや初日の出となるととんでもない寒さなのである。

だから今はサボっています。ただ、年の初めに何かしなければと思い、リュウちゃんに会いに行きました。

近くにも、こんなリュウちゃんはいます。



しま爺の平成夜話-NEC_0007.jpg
比較的小さな神社にしては、なかなかの作りです。


一方、田舎に行きますと、相当年季の入ったものがあります。


しま爺の平成夜話-201201031439001.jpg

また、金ぴかで品や風格に乏しいものや、

しま爺の平成夜話-201201031455000.jpg


えらくスリムなもの、


しま爺の平成夜話-201201031501001.jpg



東照宮陽明門と大差ないもの(実際、作者は東照宮宮大工補欠選手との言い伝えあり)

しま爺の平成夜話-201201031636001.jpg

など、干支にあわせて徘徊観察しましたが、なかなか面白いですね。


なかには、こんな哀れな龍も。


しま爺の平成夜話-201201031504000.jpg

弁財天様か観音様かに踏まれて、なんともなさけない顔をしています。

まあ、これが建っているのが、徳川3代将軍家光の乳母で、大奥の初代組長と言ってよい春日局ゆかりの寺ですから、なんとなく納得してしまいますがね。


ところで、この龍とは何でしょうか。

一説では、コイが千年、二千年生きて、滝ばかりか天にも登れるようになると龍となるとあります。



しま爺の平成夜話-201201031546001.jpg

確かに、滝を登るコイの力は驚嘆ものです。また、東照宮などに行った方ならご存知でしょうが、コイは1メートルにもなるものがあります。 その長い髭には風格さえ感じさせられます。


ただし、どうみてもコイとは体形が違い過ぎます。長い鼻、ギザギザの歯がある口。硬そうな鱗。

と考えてくると、龍のモチーフとなったのは、ワニではないかと思われるのです。

現在はほとんど絶滅状態ですが、かつて長江には揚子江ワニが相当いたようです。
あるいは広東からベトナム辺りには、現在のタイ同様、比較的よく見られたのではないでしょうか。
私はこれが龍の由来だろうと思っています。



さて、リュウという言葉について考えてみましょう。
リュウは、明らかに古い日本語ではありません。

なぜなら、古い日本語にはラ行で始まる言葉はないからです。この点は、朝鮮半島の言葉に似ています。朝鮮語にしろ韓国の言葉にしろ、現在でもラミョン(ラーメン)やロノゥ(ランナー)などの帰化語を除いて、ラ行音で始まる言葉は無いはずです。



一休み


つづく