
日の出、ましてや初日の出となるととんでもない寒さなのである。
だから今はサボっています。ただ、年の初めに何かしなければと思い、リュウちゃんに会いに行きました。
近くにも、こんなリュウちゃんはいます。

比較的小さな神社にしては、なかなかの作りです。
一方、田舎に行きますと、相当年季の入ったものがあります。

また、金ぴかで品や風格に乏しいものや、

えらくスリムなもの、

東照宮陽明門と大差ないもの(実際、作者は東照宮宮大工補欠選手との言い伝えあり)

など、干支にあわせて徘徊観察しましたが、なかなか面白いですね。
なかには、こんな哀れな龍も。

弁財天様か観音様かに踏まれて、なんともなさけない顔をしています。
まあ、これが建っているのが、徳川3代将軍家光の乳母で、大奥の初代組長と言ってよい春日局ゆかりの寺ですから、なんとなく納得してしまいますがね。
ところで、この龍とは何でしょうか。
一説では、コイが千年、二千年生きて、滝ばかりか天にも登れるようになると龍となるとあります。

確かに、滝を登るコイの力は驚嘆ものです。また、東照宮などに行った方ならご存知でしょうが、コイは1メートルにもなるものがあります。 その長い髭には風格さえ感じさせられます。
ただし、どうみてもコイとは体形が違い過ぎます。長い鼻、ギザギザの歯がある口。硬そうな鱗。
と考えてくると、龍のモチーフとなったのは、ワニではないかと思われるのです。
現在はほとんど絶滅状態ですが、かつて長江には揚子江ワニが相当いたようです。
あるいは広東からベトナム辺りには、現在のタイ同様、比較的よく見られたのではないでしょうか。
私はこれが龍の由来だろうと思っています。
さて、リュウという言葉について考えてみましょう。
リュウは、明らかに古い日本語ではありません。
なぜなら、古い日本語にはラ行で始まる言葉はないからです。この点は、朝鮮半島の言葉に似ています。朝鮮語にしろ韓国の言葉にしろ、現在でもラミョン(ラーメン)やロノゥ(ランナー)などの帰化語を除いて、ラ行音で始まる言葉は無いはずです。
一休み
つづく