★家来
いろんな言葉の使用制限ができたから、そのうちこの言葉も差別語になってしまうかも知れない。
家来とはその字の如く、同じ家から来た、つまり一族のことだったろう。
それがいつのまにか意味が変わって行った。
これは部落に似ている。同じ部族の集まりという意味であり、敬虔なキリスト教信者であられる犬養道子氏も敢えてアフリカや中東の部族の村を、批判覚悟で部落と記している。
今でさえ、田舎ではなんら弊害もなく使われている。へんな規制が余計おかしなものを作り出しているように感じるのは、私の見方が間違っているのだろうか。
★ゲン (元)
元といえば、チンギスが基礎を築き、その後分裂したクビライの立てた帝国の名前だ。
が、今、元と言ったならユワン、あるいはレンミンビーRMBだ。つまり中華人民共和国が使っている貨幣の単位だろう。
初めて中国に渡った頃は、人民が使う人民元と外国人が使う兌換券という、2種類の貨幣が存在していた。名目上は兌換券1元=1人民元ではあった。
もちろんこれは名目上であり、実際には兌換券の力は人民元とは比較にならなかった。
人民元でテレビを買おうとすると半年待てと言われた。が、兌換券を見せたら2時間後にホテルに届けられていた。それほどの差である。
一方、こんな話もある。
国家首席の月給が名目上3万円くらいだった頃、空港近くにできた外国人専用アパートは月の家賃100万円。形の上では、国のトップの3年分の働きをすべて使ってやっと1ヶ月の家賃が払える計算である。
上海の中心にあるホテルの1泊の値段が、国会議員の月収以上は当たり前であった。
上海にある毛元首席の別荘でカニなど頼んだ日には、一般労働者の月給が飛ぶ。いや、形の上で労働者の賃金も工場長の給料も大差ないから、国会議員、国家首席でさえも顔が青くなる。
ええ。
形の上では。
★ゲル
福島原発のおむつ作戦を思い出す。私のアイデアと基本は同じだったが、手法が全く違っていた。あんな手を考えた人の頭の中はどうなっているのだろう。
チャオプラヤ川に船を並べて排水?をした最近の驚き作戦とダブるところがある。
やはり似た政党は、やることも似ている。
★京
具体的にどのような演算を行い、どのような評価をするのかはさっぱり分からないが、なんでも日本の“京”なるコンピュータが世界一の能力らしい。
これは理論上の話になり、果たして近未来に実用化できるのかどうか分からないが、量子力学的な理論でコンピュータを作れるならば、京の無限倍の能力を持つコンピュータができる。 東大に、それを研究しているところがあるらしい。
アインシュタイン先生は、大反対するでしょうがね。
★気仙沼
一度しか訪ねたことはないが、好きな町である。
唐桑半島の先端から気仙沼まで歩いたことがあった。場所は違うが、奥の細道の気分を満喫した。
今は、言葉にならない。
下宿近くのタバコ屋のおかみさんが気仙沼の出だった。
★傾世
美人の別称。
西施や虞、あるいは揚貴妃あたりが日本では知られている。
が、当地ならダッキとかホウジになるだろう。
日本だとまず思いつかない。敢えて挙げれば、物語世界での額田王あたりか。
ええ、あくまでもこれは、おはなしでしょう。
★ケセラン・パサラン
白粉(おしろい)が好物らしい。実物は見たことがないが、写真ではいくつか見ている。
ああ、あれだなとなる。が、これはそのままにしておこう。