だから、20倍や200倍の誤差などはよくあることだろう。
その代表が、今話題になっているかも知れない日本とフランスの数値だ。
だいだいにして、何をどう捉え、どういう式で換算するかで、もともと20倍の誤差が出るようになっている。
つまり、換算の仕方しだいで違ってしまう。
それよりも根本的な数値。つまり換算する前の値の計測の仕方や考え方で、これまた違ってくる。
もともとの数値が違った上に、その計算方法(換算するときの掛け率)も違うのかも知れないわけで、野鳥クラブの人たちが野鳥の数を推定するのとはわけが違うのだ。
と、思う。
また、これは地震に興味がある方なら常識だが、日本の気象庁とアメリカの天文台あたりの出すマグニチュードは、それを算出する式が違うから、これまた違ってくる。
地震なども考え方しだいで10倍、20倍の誤差は当たり前。さきの東北大地震の時も、速報値と少し後に出た値では20倍近い差があったし、さらにその後に訂正された値は、速報値の30倍くらいになっていた。
これにしたって、人間が“だろう”と決めた値で、本当はどれくらいかわからない。
また、30年以上という値も出てきた。
これは“ただちには影響がありません”という表現同様、実に誤解を招くものだ。
人間は、一度30年という数値を聞いてしまうと、その数値に踊らされることになる。
30年以上なら、長くても40年くらいかな、などと思ってしまいやすい。
非常に不思議なのは、以前記事にした気がするが“冷温停止”という言葉だ。
今日本で教育しようとして盛んに流している“冷温停止”という定義は、たぶん日本だけでしか使えない。
ただし、毎日毎日太陽は空に輝くどの星より明るいと教えこまれれば、確かに太陽は見た目は桁違いに星より明るいから、それが常識となっていく。
今回出てきた、20倍とか30年とかいう数値は、地球人口が70億を超えたという話とは比べものにならないほど、誰にも分からない数値だ。
2キロ先から焼き魚の煙の臭いが漂ってきたから、隣村の定吉んちの今夜のおかずは秋刀魚だなと推測する。
ひょっとしたら、こっちの方が、より正しい推理かも知れない。
