夕方には書こうかなと思っていたのが、夜中になってしまいました。
まっ、仕事じゃないからよしとしますか。
さて、次はお雑煮の話。
お雑煮の主役はもちろん、餅。
この餅は、ふくらし粉などはもちろん使っていません。
お米を蒸してついた後丸めただけです。
餅は、ご飯よりも持ち運びに便利で長持ちします。つまり携帯食としても保存食としても優れているわけです。
また、かさの割には高いエネルギーを持っています。
ある見方をすれば、餅とは戦争や飢饉などの非常食として、大変優れているわけです。
かつて、戦争にほとんど武器が無かった時代、武器があったとしてもすべて人力に頼わざるをえなかった時代には、人の数が戦力です。つまり、人の食料は武器同等、あるいはそれ以上に重要だったとも言えるでしょう。
キリスト教徒の方には読む必要もないことでしょうが、この餅の話に行く前に、簡単に聖書の記述をしてみます。
話は、今から3000年以上昔のエジプト。
一時期は大臣にまで重用されたユダヤ人も、当時は奴隷になってしまいました。さらに、あまりに増えたユダヤ人に恐れをなしたエジプト王は、ユダヤ人に男の子が生まれたなら即殺すように命じたと言われています。
そんな時代、あるユダヤ人の家に男の子が生まれました。
この子を殺すに忍びない姉が一計を案じます。
エジプト王女の水浴みするすぐそばに、その男の子を載せた葦舟を置き、王女の目に入るようにします。
姉の計画はみごとに成功し、この子はユダヤ人ながら王族として育てられていきます。
この命拾いをした男の子こそ、十戒で有名なモシャ(日本ではモーゼで知られている)です。
モシャは、ある工事現場で、同じユダヤ人奴隷をこき使っているエジプト人現場監督を殺してしまい、一旦砂漠に身を潜めたます。
が、やがてユダヤの神の啓示を受け、奴隷のユダヤ人すべてをエジプトから脱出させた(エクソダス)というのが、キリスト教でいう旧約聖書、ユダヤ教でいう聖書に書かれているわけです。
その時の王は、ラムセス二世だとか、ツタンカーメンの親アクエンアテンだとか、はたまた事実ではないとかいう話は考えないで、話を進めましょう。
このエジプト脱出の時に、大変興味深い記述があります。
まず、ユダヤ人は家の入り口に羊(ただの羊ではないが、話がややこしくなるから省略)の血を塗り、家族全員が家の中に集い、ふくらし粉を入れないパンを食べます。さらに苦菜を食べるのですが、これらは食べた後、すべて焼き尽くさなければなりません。
なお、この風習は永久に守らなくてはならないとあります。苦菜を食べるのは、エジプトでの苦い経験を忘れないためです(実は栄養学的なものだろうが、とにかく話に従いましょう)。
さて、ここで食べるふくらし粉のないパンは、マッツァまたはモッツァと呼ばれています(ヘブライ語にはほとんど母音字がないため、英語表現をすればMTになる)。
これって、なんかに似ていませんか。
はい。小麦と米の違いはあるものの、これは餅です。
音もマッツァ→モッツァ→モチは自然かも知れません。
また、苦菜を食べることも、七草粥に似ています。
家の周りを赤い血で染め、そこが聖域となり護魔域になりますが、これは赤い鳥居にも似ています。
神社の聖域は鳥居からです。さらに驚くべき事実があります。ユダヤ教の祭壇の扉のデザインは、鳥居そのものです。
この聖域で家族か夜を徹する。これも大晦日に似てますね(大晦日に関しては、一般的には中国思想からの伝播とされる)。
聖なる夜のものはすべて焼き尽くす。これは、正月のどんど焼きでしょう。
祇園の山車が、十戒を入れた櫃(アーク)にあまりに酷似していることは、昔からよく知られています。
なお、新しい天皇による最初の新嘗祭(大嘗祭)における種々の祭壇や水がめなどの配置も、アークを保管する幕屋そっくりです。この幕屋に関しては、現在の日本でも、建設現場などで似たものを見ることができます。
私は日本人=ユダヤの失われた部族説には半信半疑ですが、確かに偶然とは思えぬユダヤ人と日本人の風習の類似があります。
ちなみに、祭とはエジプトからの脱出を祝うと考えると、ミツライム(ヘブライ語でエジプト)→ミツリ→マツリという言葉遊びもできますし、祝うとはイアウ(エジプト語で祝う)の音そのものとも言えるでしょう。
なお、学校の歴史では教えませんが、列強がアジアの猿をバカにして、一切金の援助をことわった日露戦争において、窮地に立った日本の経済的バックアップをしたのは、ユダヤ人でした。
この理由は多々考えられますが、とにかくユダヤの援助がなかったなら、我が国は100年以上昔にロシアになっていた可能性が極めて高いのです。
ただし、これと日本人=ユダヤ人説をつなげるのは、いささか乱暴でしょう。
まだまだユダヤと日本のつながりがありますから、話としては、ノストラダムの預言(あるいは予言か?)よりは桁違いに根拠がありますが。
昔の記事と、かなり重複してしまいました。
まっ、いいか。
あっ。ちなみにモシャとか、モサっていう日本語がありましたなあ。