ある女優さんに「旦那が浮気したらどうしますか」と尋ねた答えに、エルメスのなんたらを買って貰うとか、世界旅行してやる、と答えた方がいるらしい。
そのブロガーさんも書いていたが、「なんじゃい、結局金で仕返しかい?」と思った。
が、しばらく考えているうちに、あるいはその年代にはごく自然な考え方なのかな、とも思えてきた。
というのは、国民白痴化推進の実行部隊であるマスコミは、彼らが生まれたときから、金を物事の基準にすることを教えてきたからだ。
例えば、麻薬密輸3キログラム、末端価格30億円といった教え方をする。
けして、30万人を即死か廃人にさせることが可能な量とか、鞭打ち80回、耳削ぎ、鼻削ぎの罪などとは報じない。
また、ある国では、たとえ騙されて頼まれた荷物の中にでさえ100グラムの白い粉があっただけで死刑になることなども教えない。
うひゃあ、1グラムで10万円になるのか。うまそうな仕事だなあ、と思ってしまう人さえいるだろう。
また、保釈金何千万円で釈放とかも報じる。
そうかい。金さえありゃ、悪いことしても大丈夫なんだな、となる(少なからず当たってはいるが)。
さらに、罰ゲームは唐辛子いっぱいの饅頭だの、みんなの食事代うん十万円の支払いとかいう番組を、何度も教育し続ける。
こうした番組なりニュースで育てられたなら、浮気に3カラットのブリリアントカットダイヤモンド、とか言っても当然のことなのだろう(ところで、2カラット推定800万円という数字を見た。どんな推定したの?ルーペクリーンクラスでもそんなにするかいな?!そうか、こりん星から採掘してきた輸送費が高いのだろう)。
浮気をしたら、毎日綺麗にたたんだシャツやら靴下やらを置いておかれる方が、はるかに効き目があることを知らない。
だいたい、浮気で金で払ってとかいう態度に出られたら、一層心が離れて愛想が尽きるのを知らないのかも知れない。
まあ、とある国では、浮気した相手をズドン、グサリが当然よ、みたいところもありますがね。
また、離婚する方が殺人より重いと言われた国もあったなあ。ただし、この国は浮気は立派な文化だから、こちらは何でもありに近いかも。
中には、愛の為にだかで(真相ははるかに複雑で政治的だろうが)、世界合わせて計数十の王位と帝王の地位を降りた方もいらっしゃいました。
価値観って難しいですね。
私も金の亡者にはなりたくはない。
ただ、借金に追われて体を壊す惨めな生活もなあ。
と、少し真面目に考えたのでした。


