
どこぞのほら吹き男爵が、1週間寝なかったらしい。
もちろん、これは嘘であろう。ただし、本人には事実だろうが。
よく不眠症だとか言って1週間寝ていないなどという方がいるが、実は本人が意識していないところで寝ているのだ。
これは不眠症の臨床データなどを見れば、明らかではないだろうか。
また、例えばマウスなどを使った実験においても、電気刺激などを与えて断眠させると、1~2週間で死亡する。
マウスでさえこのようだから、より複雑な脳を持つ人間では1週間が限度であろうと言われている。
インターネットなどには、266時間、つまり11日以上のウェブサイトでの不眠記録があるようだ。
この実験にケチをつけるわけではないが、世界のなんでも一が記述されていたギネスブックによれば、確かギネスレコードは90~100時間くらいだったとおもう(現在不眠記録は、健康上の理由などから削除されている)。つまり、約4日である。
ただし、このレコードを作った男性は精神に異常をきたし、のちに悲惨な最期を迎えたと記憶している。
以前何かの本で読んだが、3日以上断眠をすると幻覚、幻聴が現れ初め、これは断眠を終えた後でもフラッシュバックすることがある、つまり平常時でも異常な言動をすることがある、とあった気がする。
私も若い時に、一度断眠記録にチャレンジみたいことになってしまったことがあるが、65時間くらいが限度だった。
しかも、実は何時間かはうつらうつらしていたから、あるいは時々寝ていたのかも知れない。
また、横になったら36時間くらい寝てしまい、空白の1日ができてしまった。
が、その横になる直前は、世の中がまさにぐるぐると回り、とても歩ける状況ではなかった。
1週間の不眠で会議、遠征にも行けた。
もしギネスブックが不眠記録の項を削除していなかったなら、まず間違いなくギネスレコードだったろう。
ただし、ギネスレコードに認定されるには、自己主張ではなく、客観的証拠が必要ではあるが。