
結局、アマン・テレサテンとは喧嘩別れしてしまった。
機織り娘とナニしちまったことで、えらく気分を害したらしい。
女のプライドとはげに恐ろしい。
そういや、比婆の婆さんが言っていた。女は灰になるまで女だべさと。
しかし参ったぜ。
生爪抜きとは。
アマンは、ありゃサドだべな。
まっ、いいか。
これで俺も気楽に遊べる。
さてと、どごさ行くべかな。
お・て・ん・と・さ・ま・の・い・う・と・お・り、と。
よし、こっちさ行ってみっか。
ほよっ。
いい尻したおなごがいるべよ。オオケヅヒメとでもあだ名すっか。うんうん、大尻姫。
ありゃ、安産型だどな。
よし、ちいと声かけてみっぺっと。
(中略)
いやあ、うんめい。
こんなうめい汁飲んだの、おら初めでだっぺなや。
こりゃ、なんちゅうんだい?
ああ、これが。
こら、味噌汁っつんだ。
おらほの村じゃ、まいんち飲んでっと。
へえ。
ほんで、どんなもん入れるんだい。
ほれ、これだ!
?
! ! !
ぎゃっ!
おめえは俺に、糞食わせだがよ。
俺は、オオケヅヒメをぶった切っちまっただ。
今考えっと、ほんのちいとかわいそなごどしちまった。
だから、俺はオオケヅヒメのごどを、大豆の神さんにしてやっただよ。
これは、私のひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの、そのまたひいおじいちゃんの隣に引っ越してきたおねえちゃんの、飲み友達から聞いた話だそうです。