真面目にノストラダムス その1 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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かつて怪しいノストラダムス研究者が、テレビ・雑誌などでもてはやされた。

これについては、小説家でもある高木アキ(木へんに杉)光氏により、そのでたらめさが検証されている。


今回は、フランス文学専門の大学教授、つまり本物の学者訳によるノストラダムスの詩を参考に、私なりの現代語+やや現在に当てはめた訳をしてみた。とはいえ、ほとんど改変はしていない。文語体を口語体にし、比喩表現を具体的表現にした程度。これは下記の参考文献を見ていただければ明らかである。




ノストラダムスの予言詩とは、実は予言でもなんでもなく、いつの時代にでも当てはめることができるほどいい加減なものであり、それこそノストラダムスの目的だったろう。


その中でも、とりわけ興味深いところを抜粋していこう。

これらを、現在のある国に例えることは容易である。


★参考文献
ノストラダムス予言集
高田勇・伊藤進編訳
岩波書店 1999



1-3
自分の住む場所が無くなり、
顔を覆って過ごさなければならなくなる時、

国家には新しい考えをする人が現れ、彼により人々は悩まされるだろう。

もうこうなると、一般常識というものは通じなくなり、いろいろな災いが次から次へと生ずることになる。




1-4
その世界に新しいトップが居座ると、
今までのような平々凡々とした暮らしはできなくなる。
町も家族もバラバラにされ、
史上最悪の災害に見舞われるだろう。





1-13
かつて亡命した者たちは、憎悪と憤怒を隠しつつ 、
国家転覆を謀るだろう。
裏では少しずつ政敵を落とし穴に入れ、

昔からの仲間たちが頭を寄せ合いながら、

世の中を混乱に導いていくだろう。