
明日は、キリッとした服装で来てくださいね。
大切なパーティーがあるの。
プラカナン・ジェルソロミーナ・チェジュ・ミタネンコ・プトレマイオス・アケメーネが言った。
私はとりあえず、彼らの由緒ある民族衣装であるタンガロイの帽子にキルトスカートをはき、サテンを纏ってそのホテルに足を運んだ。
ほう、ずいぶんにぎやかだね。
それと、今日の君の衣装はすごい。
仮装パーティーだったの?
と言うと、プラカナン・ジェルソロミーナ・チェジュ・ミタネンコ・プトレマイオス・アケメーネは、にこり笑って後ろにいる何組かの老夫妻を紹介した。
これが、私の第一お父さん、こっちは第一お母さん。
それから、こっちは第三パパとママ。
第二パパ、ママは今は海外に居て、今日は来られないわ。
あっ、はじめまして。
私は、足を蹴り上げポロロッカツイストをする正式な挨拶をした。
ふーん。
で、今日は何のパーティーなの?
私は、先週ゴルフコンペで誤って相手グリーンに入れてしまった縁から、偶然同業のイベント企画の話に花が咲いた女、つまり、プラカナン・ジェルソロミーナ・ チェジュ・ミタネンコ・プトレマイオス・アケメーネの顔を覗き込んだ。
あらっ!
話していなかった?
今日は結婚式よ。
ふーん。
どなたか、ご親戚の方?
えっ。
何冗談言ってるの。
私たちに決まってるでしょ!
えっ。
私たちって、あなたと誰?
やだあ、もう。
冗談も、二度続けたら笑えないわよ。
私とあなたでしょ。
? ? ?
! ! !
似たような話を、一度ならず聞いている。