怨とか恨とか怒とか | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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恋人に「絶対に見られたくない」瞬間は?ブログネタ:恋人に「絶対に見られたくない」瞬間は? 参加中


いくら田舎で、男たちと川遊びしていたあたいでも、あの時は心臓が破裂しちゃうかと思えたのよ。


あたいだって女。
それにあの時はまだ、乙女だった。


祇園の帰りに、二人で川べりを歩いていたら、カナブンかなんかがあたいの浴衣の中に入ってきてしまって。

バタバタやってるうちに、背中に入っちゃって。

あん時、あんたはさっさと浴衣の帯を解いて、唖然とするあたいを生まれたまんまの姿にしたゃった。

今考えると、あんたはすごく手際よく慣れていたわ。
あたいは、半分泣きべそをかきながら、


ううん。ホントはちょっと嬉しかった。
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でも、その後が最低。

あたいはね、勇気をふりしぼって、胸に当てていた両手を下ろしたのよ。

そりゃ田舎で走り回っていたから、肌黒かったかもしれないよ。
ええ、せんべいって言われるくらいのペチャパイだったわよ。

でもね。
あたいは勇気を出したの。
あんたが好きだったから。




それがなにさ。


ほら、虫取ったよ。


そう言って、あたいが張り裂けそうな胸を差し出したのに、全然無視。


夏でも風邪引くから、早く着ろだって!



最低だわ。

ええ、呪ってやるわ。

あたいは、あんたを一生許さないからね。


あたいの小さな胸のときめきを無視したあんたを。


ええ、一生許さないんだから。



あんたに彼女ができたら、毎日呪ってやるわ。


ええ、約束できるわよ。