恐い体験 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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私には食べ物の好き嫌いはほとんどない。

が、M社は個人的な理由から遠ざかっていた。
ただし、最近は安さに負けて、時折朝の胃の腑に詰め込んではいるのだが。


で、朝のことだが、恐いものみたさにモーニング220円セットをオーダー。
さらに怖い体験をすべく、喫煙室に入ってみた。

とにかく40年近く、雨の日も風の日も、さらに風邪の日も毎日欠かさず摂取したきたニコチンのだ。


急に止められるはずがないのである。




本来なら、喫煙席に漂ってくる煙にプルプルしなくてはならない。

それがニコチン中毒者としての、タバコへのせめてもの義理であろう。

が、何も感じない。
私は長年お世話になっていた、またこれからもすぐお世話になるであろうタバコ殿に、義理人情のないことをしてしまった。


これは、反省しなくてはなるまい。

タバコに対して、むしろ嫌みのひとつ、ふたつ述べた方が人間味があったかもしれないなあ、と思った。

さらに、驚きは続く。

これは入る前から分かっていたことだが、何粉か分からないスポンジに質の悪い塩を振ったものは、一層奇妙なものに思われた。
あれは、小麦粉なのだろうか。
大変変わったデンプンだ。

さらに、あの塩は、どこの山から切り出したものなのだろうか。


いや、それを考えてはなるまい。



220円で飲み物付き。

文句は言うべきではあるまい。



ところで、これらはあらかじめ分かっていたことだ。
本当の驚きは、最後に待っていた。


喫煙席を出て、禁煙席を通って店を出るとき。


これは、すごかった。

今まで感じられなかった、香水やら、パウダーやら、はたまた汗の臭い。

うーん、マンダムでした。


これからは、鼻の感覚をレベル2に落とそう。



私は、耳の後ろにある嗅覚ボタンのツマミを、2段階下げた。