『信長と家光』その10 将軍の正妻の生んだ将軍は、ただ1人 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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さて、それじゃあ、信長の息子が、15代徳川江戸幕府の中で、ただ1人将軍の子として生まれ、将軍になった男の話に移るぞ。




ちょっと待ったー。
じっちゃんよう。
淀君の息子・秀頼がたとえ信長の子としても、将軍にはなっていないよ。
淀と一緒に夏の陣でなくなっているでしょ。
こちらは、かなり明確な証拠もあるし。

まさか、これも無かったというわけ?






いやいや、信長の子と言っても秀頼のことではない。




えっ?
じゃあ、将軍の子として将軍になったっていうのは、まさか……。




ふむ。
分かったようじゃな。




正しくは、将軍の正室、つまり将軍の正妻が将軍を生んだのは唯一人だということだかな。





えっ?
将軍って、みんな正妻の子じゃなかったの?





バカを言うな。
とはいえ、がっこの丸暗記歴史では、そんなこと教えないだろうな。
丸暗記歴史なら、コンピュータの方が正確だ。
それほど重要なことではない。
じっちゃんの学んだがっこのテストはな。なんでも持ち込み可のテストもあった。
どういうことか分かるか?
薄っぺらな丸暗記なら、正しい資料を持ち込め。
そのテストをした先生の頭には、そんな考えがあったんだろうな。
もちろん、当時最先端の対数計算ができる計算器を使っても、テキストやらノートをカバンいっぱい持ち込んでも、考えない限り1問も解けやしなかったがな。
儂はこいつの追試を2回も受けた。
おかげで、ただ単に覚えることより、中身を考えることの大切さが分かったわい。

さて、話が飛んでしまった。


将軍の正妻が生んだ、唯一の将軍の話に戻ろう。






あのー。

その正妻って、ひょっとしたら、今HHKで放送されている……。








つづく。