『信長と家光』その9 歴史とは、イチゴケーキである | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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そうか。

わからんかい。

じゃあな、簡単に説明してやるわい。

いいか、歴史っていうのはな、さっきお前が食べてたイチゴケーキと同じだ。





? ? ?

じっちゃんのたとえは、さっぱり分からない。





いいか。
そのケーキは、空から降ってきたのか?それとも庭に生えてきたのかい?




何を言うかと思えば……。



ケーキはな、自然にできたもんじゃない。
小麦粉を粉にして卵の白身をかき混ぜてからパンを焼き、その上にバターやらクリームを塗る。
さらに、イチゴだのチョコレートだのを載っけたりするわけだ。

分かったかな。

お前の歴史についての、大きな間違いはこれだ。

つまり、ケーキは雨みたいに天から降ってきたと考えていること。

分かるな。




? ? ?

? !




!!! !





それからもう一つの勘違い。

ケーキは眺めて楽しむものか?
このイチゴの重さは15グラム、なんていうためにケーキを買ったのか?

そうじゃないだろう。
食べるためだわな。

うまいとか甘過ぎたかななどと言いながら、口に入れるためだろう。

ところががっこでは、それを写真に撮って、これはイチゴケーキだとか、いやいやチーズケーキだとか討論している。
いや、討論ならまだよい。
ケーキの特徴と、名前だけを覚えさせようとしている。





どうだ。
よく分かったろう。






歴史をそんな風に見ているかぎり、1+1=2の答えしか出せない。


また、十分に可能性のあることを“想定外”という言葉でごまかせる。


想定外なんていう言葉を使う輩は、パッカパカパーの政治屋であり、政治家なら使わない。



想定外という言葉を発した段階で、アホ丸出し。
あるいは、ずる賢さが見えるわけだよ。



補助電源喪失は想定しない。


まあ、こりゃ当たり前だかな。

想定したなら、すべてが不可能になる。




おっと。
かなり脱線してしまった。


さて、いよいよ最後のトリック。
信長が完成した天下布武・江戸時代と、徳川15代の将軍の中で、唯一将軍の子であり将軍になった男の話へと移るか。



唯一、将軍の子で将軍!








つづく。