忘れてしまうこと。あるいは目眩ましブログネタ:花火大会、行く予定ある? 参加中夜空に、ヒュルヒュルと音を立てながら、白い尾を引が伸び、パッと白い花が咲いた。 観衆は、しばらく間をおいて腹に響く音と火薬の臭いに酔った。 翌年になると、ストロンチウム化合物を入れた花火が民衆の頬を光らせた。 民は、赤い輝きに心躍らせ、去年までの白い花火のことは忘れてしまった。 翌年になると、バリウム化合物入りの緑色の火花が着物に深みを与えた。 大衆は、すっかりストロンチウムの赤い花火を忘れてしまっている。