
私は悪魔派
同時に、ひどく惹かれるネタでもある。
悪魔という日本語は、中国からもらったものだろうか?
しかし、中国では鬼という言葉は聞いたり見たりしたが、悪魔という言葉は記憶にない。
辞書を開くと、確かに悪魔emoなる言葉を見つけることができるが、果たして普通に使われている言葉なのか、昔からあった言葉なのかはわからない。
だいたいにして、私には悪魔という意味がよく理解できない。
中国の鬼とは死者などを意味するものだろう。ただし、陰で、あるいは超エリート学校で教える日本人の別称・蔑称である東洋鬼は、違った意味合いにも思える。
キリスト教における悪魔には、大きくふたつの解釈ができそうだ。
一つ目は、神は全てのものを造り給うたから、悪魔もまた神の化身、創造物という見方。
もう一つは、神とは違う世界、つまり異教徒などを指す場合である。
前者の場合は、バスク語(これも外国人が呼ぶときの、差別的なものを感じるが)を習うなら神に従いますといった笑い話に代表されるように、所詮神の掌の上の孫悟空だろう。
しかし、後者は違う。
世界の人々を愛するとは、同じ宗教であることが大前提であろうから、この範疇に入らないならば、“隣人を愛せ。左の頬を打たれたなら右の頬を突き出せ”にはあてまらない対象である。
だから、こうした相手は殺しても悪ではなく、むしろ善なのだ。
と、理論を進めてきたが、疲れました。
話は戻りますが、日本には本来悪魔なる概念はなく、ヨーロッパの言語、宗教の基礎となったであろうインドの神が変化して中国に渡り、これを経由して日本に来たのでしょう。
ですから、日本の古い言葉には当然ながら、悪魔という言葉はありませんでした。
