『色』の思い出 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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いつのことだったろう。
とにかく、はるか昔の話だ(実は年月まで覚えているが、文章の流れ上忘れたことにしておこうっと)。

まだ私が、日本なら老若男女含めて半分くらいの人は知っているであろう某中小企業に勤め、そこの鉄砲玉をしていた頃の話である。

はあ?
それだけ知名度が高いなら大企業だろうって。
いや、確かに法律上は大企業に分類されるでしょうが、トヨタとかソニーとかに比べたならまだまだ子会社レベルかも。
あっと、余計なことを書いちまいました。
まあ、この会社のボスはジョークが通じる方ですから、仮に本人を目の前にしてそんなことを言っても笑い飛ばすでしょう。


さて、記事題名の話に行きますか。


ある商品の完成間近、そのパッケージに米語の『色』という表現がありました。
その商品は主に、大英帝国とその傘下国で販売するものです。

で、私がポツリ『へぇ、イギリスあたりに、アメリカ語を使った商品ですかい』みたいなことを言ってしまったわけです。


が、そのボヤキがUKの親分にまで伝わっちまいましたから、さあ大変。

結局、パッケージの全生産ストップ。やり直しです。
パッケージだけですから、億まではいかなかったはずですが、生産工場にとっては寝耳に水。多分印刷前に版下の承認を得ていたであろうに、なんじゃそりゃでしょう。

その再生産コストが、どう処理されたかは知りません。

が、その工場のある方から、目の前でナイフをちらつかされたことがありました。


若かったですな。
全く恐くなかった。


今は、『こりゃジジイ』とか言われただけで、ビクビクでおじゃりまする。

ダメだこりゃ。