2号機に電源を引く作業は素晴らしい。
勇気ある決断だ。
おそらく、現場に指揮を任したのだろう。
初めからそうすりゃよかったのに、と思ってしまう。
ただし、少し不安が残る。
1次系の、つまり直接燃料棒があるタンクの水を回転させるモーターやらは大丈夫なのだろうか。
なぜなら、最後の切り札である気圧差による冷却水強制注水機能が働かなかった可能性が高いから、モーターが生き返っても、パイプやバルブに異常がある確率が高いからだ。
当然、駆動しない場合についての対応策は考えていると思うが、具体策はあるのか。
まあ、これは素人が考えても仕方がないですね。
プロは初めから考えているでしょう。
なお、2次系冷却水、つまり1次系冷却水を冷却するための海水をも、何らかの方法で冷やしたらどうだろうか。
1次冷却水の冷却効果を高めるために。
さらに、2号機がもし空焚き状態ならば、水を入れたとたんに蒸発し、内圧が一気に上昇する。この水蒸気を液体に戻すのに、平常の2次冷却システムだけで十分なのか。また、内圧に耐えうるのか。
さらに深刻なのは、ジルカロイが急激な温度差に耐えうるのか。いや、すでにジルカロイはその役目を終えてしまっている可能性の方が、はるかに高いが。
いずれにせよ、1次系冷却水システムが、電気が通ることで、正常稼働することを期待したい。
頑張れ、頼むぞ。
現場作業員。現場管理者。
しかしなあ。
今日の放水による水蒸気をみれば、いかにインチキ情報を流していたか、またいかに“専門家”という人たちの考えが間違っていたかが、分かる人には分かる。
やはり彼らは、原発の専門家ではなく、別の専門家であったようだ。
だから、これからは彼らがテレビに顔を出せる機会は少なくなり、それなりの人たちが茶の間に顔を現してくるでしょうね。