まずは、冷却水が減少しているという段階で、なぜすぐにホウ素(ボロン)混入水を注入しなかったのか。
ボロンは確か最初の段階で、すでにアメリカ合衆国から送られてきていたのではなかったのか。
また、内圧が高くなった段階で、燃料を覆うジルカロイ損傷による水素の発生がわかっていたはず。
少なくともその時点で、排気を促すような適切な処理を、なぜしなかったのか。水素の扱いが難しいことは、多少はわかっているつもりだが。
また、注水を繰り返してもなかなか炉内水位が上がらない時点で、炉の破損は十分にわかっていたはず。
なぜ、すぐに格納器全体に注水する処置がとられなかったのか。
あるいは、炉内圧が高いために、それも試みたが無理だったのか。
確認が取れない→大丈夫かも知れない、というのは危機管理失格だと思うが、それは庶民向けの、あるいは報道のための言葉だと信じたい。
つまり、実は最悪のケースを考えて、最善の作業をされていたと考えたい。
ただし、残念ながら、テレビで見る限りは、発表者からはその思いが伝わって来なかった。
多分、現場ではそれこそ必死の作業をしているはず。
しかしながら、2号機の空焚きの原因に対してさえ、現場に責任をかぶせるような発言や報道がある。
残念だ。
これら、素人ながら首を傾げることが多いのだ。