なんで日本は戦争を始めてしまったのか、といった内容のシリーズ第1話。
満州事変、国際連盟脱退、ドイツとイギリス、および現在の中華人民共和国によって台湾へと追い出された中華民国との駆け引きあたりまでだった。
リットン調査団に関しては、さらり名前を挙げただけで流している。
司会は松平の殿様。
当時の肉声や海外にある外交メモなども公開した、最近まではタブーとされた内容である。
その内容も面白いものだったが、私が最も気になったことは、この時期にこの内容を放送したことだった。
番組の締めで、国内の乱れが海外諸国の不信を招き、結果的に外交の失敗、その後の国政の道を誤る原因であったと結論つけたあたりの真意を計りかねた。
また、イギリス外務大臣のメモの中に、日本との折衝において in play なる表現があったのがあまりに予想通りで、かえって拍子抜けしてしまった。
それを完成させたのが、チャーチルだろうな。
時間があったなら、次回も観ておこうか、と久々にテレビ番組を見て思った。
しかし、松平の殿様、ずいぶん老けましたなあ。
いや、人のことは言えないか。