こんにゃくは、マンナンが豊富で、悪玉コレステロールなんて呼び方をされることもある、体内脂肪を減らす働きがあるということから、少なくとも30年以上昔から注目を集めていました。
某社の開発した、一口サイズのこんにゃく加工品は、一気に売り上げを伸ばします。
が、思わぬ事件が発生します。
それは、誤飲による子どもなどの死亡事故でした。
なぜ誤飲したのか、どういった状況だったのか、その与え方は?
結局、なにがいけないのか。
これらに関しては、司法の場の判断に委ねざるを得ないでしょう。
しかし、誤飲事故は、別にこのこんにゃく加工品に限ったことではありません。
もっと頻繁に起こるものもあります。
では、なぜ、こんにゃくに的が絞られるのでしょうか。
これを考えるときには、こんにゃくという食料の特異性を知らなくてはなりません。
こんにゃくは、生産価格が大陸産のものに比べて、1桁以上高いのです。
そのため、こんにゃくの関税率は米をはるかにしのいで、ダントツの1位。
さらに、国産物の産地も9割は上州です。
あの事件の成り行きは、このあたりにも目を向けるといいかも知れませんね。
消費が下がったり、あるいは関税率が下がったりすると、その産業、その地方自治体の生死にも関わってくるでしょう。