ブログネタ:好きな匂いは? 参加中人には五感と呼ばれる感覚が有り、私たちの肉体や精神に大きな影響を与えています。
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とくに痛覚などの触覚は、動物が生きる上で必要なものです。
かつては、ミミズのように電気的なものや、磁気を感じる感覚もあったかも知れませんが、現在の人類の大多数の方には失われてしまった感覚もあります。
ところで、これら感覚の中で、最近注目され始めた感覚があります。
それは匂い、あるいは臭いを感じる感覚。
つまり、嗅覚です。
どうも嗅覚は、人あるいは動物の、より深い記憶などに働く傾向があることが分かってきました。
例えば、ある程度の年齢の方なら、新しい畳の匂いを嗅いだとたんに、なんら変哲もない、子ども時代の1日を思い出したりすることがあるようです。
また、赤ちゃんには、たとえようもないしっとりした、やわらかい匂いがします。
まだ目もろくに開けられない頃の赤ちゃんは、その糞尿さえ、いやな臭いを感じることは、あまりありません。
とくに赤ちゃんの肉親には、この傾向が顕著に現れます。
また、スズランやキンモクセイの香りは、大多数の人にとっては、爽やかに感じます。
人によっては、その香りが高原や草原、あるいは女性などを思い起こさせたりします。
もちろん、公園のトイレや、卵の腐った臭いに嫌悪感を抱いたりもしますが。
ですから、鄙びた公園のトイレを見ただけで、嫌な気分になり、二番目の理由とはいえ、デートの時にトイレに行きたいのを、無理に我慢したりもするわけです。
このように、嗅覚は人の行動、気分、記憶に多くの働きかけをします。
なぜ、このようなことが起きるのでしょうか。
これに関しては、先日しま爺研究所による、以下のような仮説が立てられています。
《2013年5月●たいへんだ脳科学研究雑誌第1919号:嗅覚における代数変換による匂い・臭いの定数化……しま爺研究所ノンタリン分室》
嗅覚によって生ずる記憶回帰には、その原因となる物質、つまり匂いや臭いの元となるものの、化学構成を分析することが重要であろう。
というのは、嗅覚による刺激というのは、紛れもなく化学反応であり、物理反応だからだ。
物質から揮発などした物質が、鼻腔粘膜を通じて脳に伝わる。
が、ここまで香りの元となる物質が、侵入して行くわけではない。
つまり、脳は揮発物質から受けた刺激を、過去の刺激と比較し、勝手に同じ臭いを伝達する。
例えば、ドリアンは臭いと先入観があると、初めての香りにも拘らず、脳は嫌な臭いに変換してしまう。
一方、その旨さに酔う人にとっては、唾を飲みたくなるほどの香りとなる。
このように、脳は臭い・匂いを過去の経験の中に当てはめてしまう傾向がある。
この、脳内での変数から定数への転換とも言えるニューロン内での電気的な動きは脳の奥深いところで行われる。と、同時に、その近くにある動物的記憶中枢である海馬を刺激する。
これによって、本人も忘れていた過去の記憶が蘇ったりするわけである。
最近は、この海馬に電気的刺激を与えて、未来のコンピュータ開発の1アイデアとする研究も盛んだ。
が、単なる電気的刺激と、自然界からの複雑な作用による電気的刺激とを、同じ土俵で考えることは危険である。
というのは、臭いには、単に嗅覚に作用する以外にも、意外な作用があるからである。
ただし、旧感覚を失ってしまった我々には、その作用を現在のコンピュータで解析することは、しばらくできない。
人の第六感というものは、9割方が過去に戻っての記憶の混同と意味付け。つまり、脳の混乱。
9%が、異常な関連付けや感覚。
0.9%が、正確な経験と分析による予測だろう。
が、残りのごくわずかは、人が無くしてしまった感覚などとも、あるいは関係するかも知れない。
いずれにせよ、脳はなかなかのやり手であり、そのごまかしは巧妙である。
コンピュータは、リンゴ1個とミカン1個を足すには、かなりエネルギーを使うが、人は難なく答えを出してしまう。
このフレキシビリティを持つコンピュータを開発するには、現在のような無機質の素子ではなく、有機的な、あるいは生物の細胞などを使うことが必要になってくるだろう。
一部において、これら生体コンピュータの開発が進められている。