大学ブログ講座 生物 ☆先カンブリア時代の環境学 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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てえへんだぁ。
てえへんだぁ。



おいおい、メタン生成細菌さん。そんなにあわてて、どうなすったね。




こりゃ、破傷風菌さん。
これが慌てずにいられるかってんで。
ああ、てえへんだぁ。





だから、そんなに何を慌てなすっているんだい。





いやあ、環境破壊でっせ。
おれっちらが生きられなくなっちまう。
だから、てえへんなんでえ。





なんか、分からないねえ。
順を追って話してみなさい。





へえ。
あのランちゃんとかいうヤツが、とんだ食わせものでして。

おれっちらを、消そうとしてやがるんでさあ。

破傷風菌さん。
あんたの命も危ねえ。
おちおち寝ていられませんぜ。





まだ、分からんなあ。
そのランちゃんていうのは、一体何なんだい。
それとワシの命が、どう関係するのかね。






関係も何もあったもんじゃねえ。

ランの野郎はラン藻っていうんですが、こいつが、とんでもない地球環境の破壊をし始めて、あっしらを根絶やしにしようとしてるんでさあ。






うん?
そのラン藻とかいうのは、どんな環境破壊を始めたっていうのかね。





へえ。
なんと光を利用して、おれっちらには毒きわまりない、酸素をつくり始めてるんでさあ。







えっ?
酸素!
そんな危険なものを。
そりゃ、嘘じゃないだろうね。





へえ。
嘘もなにも、仲間がバタバタやられてまさあ。





酸素か。
そんな毒のあるものを造り出すヤツが現れるとは。






確かに、これはとんでもない地球環境の破壊だな。





ワシも、地中奥深くにでも逃げる他あるまい。
メタン生成細菌さん、ありがとよ。








うーん。
大変なことになった。

酸素が充満した地球。
考えただけで恐ろしい世界だ。



が、そんな毒物の中でも、生きていく生物が現れるのだろうな。

ラン藻とやらは、それらの先祖にでもなるのだろうか。



酸素が満ちあふれた世界に生きるヤツらは、一体どんな生活をするのだろうか。

俺たちみたいに、自然からもらっただけ、また自然に返すようなことはできないのではないだろか。




未来の地球には、毒の酸素を取り入れ、さらに新たな毒を造るヤツらが増えるのだろう。



いな、考えても仕方あるまい。




今は、メタン生成細菌が言うように、逃げることが先だろう。





地球歴39億7215年旧正月2日
くもり 時々 雨
気温 53度 水温 37度
クロストリジウム こと 破傷風菌