昼過ぎ、長男から電話があった。
息子がこの時間帯に電話をすることは、かつてないことである。
というのは、ひね爺たる私の、仕事中だからだ。
たとえナンジャモンジャ国大統領からでも、私がこの時間帯には私用電話には出ないことは知っているはずの息子からだったから、すわっ!何らかの重大なトラブルにでも巻き込まれたかと身構えた。
と、息子の声が少し上ずっている。
なんでも都内大会で優勝し、全国大会に行けるそうな。
ほよっ。
これには驚き、また嬉し かった。
息子がそのスポーツを始めたのは、高校に入ってから。
園児の時から英才教育をされて育った仲間のなかで、よくぞそこまで伸びた。
まあ、全国大会とはいえどのレベルかは知らないが、今インターネットでみたら、かなりの規模のクラブがあるようなので、仮にクラブ内でのものであるにせよ、よくやったわい。
ちなみに偉いと思うのは、ろくに飯も食えないような環境の中で、そこまでなったということだ。
お坊ちゃま(笑)育ちの私には、とても耐えられなかったろう毎日。
よくぞ頑張った。
スポーツ音痴から、ワラビーが生まれたようだ。
次男はイルカ族になりそうだが。
これは、ひね爺には珍しく、素直に喜びたい。
あっ、息子がシングル、ダブルスともに優勝したのは、クレイとかグラスとかの区別のあるやつで、私はやったことがない。
観るのは好きだったが。