ブログネタ:七夕の予定は? 参加中最近は、七夕というと日本では梅雨の真っ盛り。
七夕に天の川が見える確率は、北海道を除けば2割くらいらしい。
愛する者同士の一年に一度の逢瀬を、わざわざこんなシーズンにするとは、天帝もずいぶんと意地悪だわい。
と、考えるのは大きな間違いです。
天帝は、ちゃんと晴れやすい時を選んでいますよ。
というのは、七夕とは元々が初秋の行事だからです。
今でこそ七夕は、新暦7月7日になりましたが、本当は、旧暦の7月7日です。
ちなみに、旧暦に合わせますと、今年の七夕は新暦の8月16日。
送り盆が終わり、涼しい風が吹き始める宵です。
さらに、旧暦(月の満ち欠けから暦を作る)では七夕は必ず上弦の月になりますから、夜半からは月の明かりも消えて(上弦の月は0時頃沈む)、天の川がくっきり見えるようになるわけです。
ですから、一部では(おそらく昔は)七夕は、明け方の行事でした。
しかし、新暦(主に太陽と地球の位置関係で暦を作る)の七夕は月齢が一定しませんので、満月の時などは、まず天の川が見えません。
そこで、七夕とてるてる坊主が合体したような行事にさえなります(七夕は元々、雨乞いの祭りという説もある)。
なお、夢を壊してしまうかも知れませんが、本来七夕と織姫・彦星の逢瀬の話は無く、後世になって作られた可能性が高いのです。
というのは、史記(約2100年前の中国の歴史書)にある彦星(牽牛)は、現在のアルタイルとは違い、やぎ座あたりの星だったようです。
まあ、日本のバレンタインみたいものでしょう。
鍛冶職人組合か着物商人が、針や布を売るために作ったお話(七夕には七本の針を使って、針仕事上達を祈る)かも知れませんね。
ところで、台湾には七夕にも日本のバレンタインみたいな行事があり、男女がプレゼント交換をするようです。
商魂豊かな日本で、なぜこの風習をつくらないのでしょうか。
たぶんそれは、この時期には、保冷などの食品管理が難しいからでしょう。
七夕は棚幡とも書かれますが、消費者から浮いたお金を引き出して、棚ぼた狙いとは、なかなかなれないようです。