これまた、難しい星座なのです。
あるブロガーさんの星座なのですが、実に困りました。
というのは、天文学的にも、現在残る神話的にも、実にジミな星座だからです。
やぎ座には、3等星が一つあるだけ。
つまり、目立ちません。
また、ギリシャ神話では怪物が現れたのでナイル川に逃げた者が、上半身ヤギ、下半身は魚になったというもの。
なんか、今一つパッとしません。
が、占い世界のことを知るには、この星座、なかなか興味深いのです。
インターネットなどによれば、冬至点の英語やぎ座基準点?(The tropic of capricorn)は、歳差(約25,800年周期の地球自転軸のブレによる星の見かけの位置の移動)から考えて、バビロニア時代の名残だとの説があります。
現在の冬至点は、いて座あたりですので、 まあ計算上は正しいようには見えます。
が、ちと眉唾ですな。
ところで、インド占星術はギリシャあたりからの占星術を元にしているようです。
西洋占星術は、春分点を基準にしているため、歳差運動があることを知ってから、かなり無理をした補正をしたり、天王星など、最近知られた惑星をも、占いの中に取り入れたりしているようです。
一方、インド占星術は昔から知られている惑星のみが対象であり、歳差の影響を受けない(基準はある星座に固定)仕組みとなっています。
西洋占星術は、新しいものを取り入れて新規信仰者(これは日本ではオーバー過ぎる表現だ)を獲得しやすい反面、先日の冥王星の格下げなどがありますと、これに合わせてシステムを再構築し、過去の占星術システムをうやむやにしせなければなりません。
いや、うまく矛盾を隠すのは、単に隠すのは愚の骨頂。新しい色で塗りつぶすことです。
いかに自然に色を塗っていけるか。これは政治家の仕事。
このへんが、西洋占星術の泣き所でもあるでしょう。
とは言っても、平和な日本人には関係ありますまい。
たぶん。