★⑧さそり座★勇まし過ぎると仇に+ヨーダに勝て! | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

この星座は、冬のオリオン座同様、たいへん見つけやすい星座でしょう。


夏になると、南の空に S字型の星の連なりが見えてきます。

日本など北半球ですと、さそりが立ち上がった姿で、右上の方がハサミを持つ頭部、左下に毒針を持つ尾があります。
やや右上(さそりの心臓あたり)には、赤色超巨星として有名なアンタレスが、肉眼でもオレンジの光を放っているのが分かります。

さそり座には3等星以上の星が12個もあるので、たいへん目立ちます。

ただし、日本あたりでは、やや高度が低いところにしか見えませんので、都会ではいささか厳しいかも知れません。


アンタレスの大きさは桁外れです。

直径は私たちの太陽の1000倍近く。

もし、アンタレスが私たちの太陽だったなら、その縁は、地球どころか火星まで達してしまいます(つまり、地球や火星は太陽の中です)。



アンタレスとは、アントゥ(敵対する)アーレス(火星)の名で、赤さにおいて火星と競いあうという意味なのです。



さて、この夏のさそり座と冬のオリオン座は、地球から見るとほぼ正反対の位置にあるため、さそりが現れるとオリオンが逃げるのだ、という神話があるようです。


というのは、オリオンがあまりに元気いっぱいなので、大地母神ガイア(『ガイアの夜明け』というドキュメンタリー番組があった)がうるさいと、さそりを使ってオリオンを天上界へ追いやってしまいました。

だから、今でもオリオン座はさそり座が現れる夏になると、逃げて見えなくなるのだとか。





なお、オリオンはゼウスの甥っ子。ゼウスの兄ポセイドン(ローマ神話のネプチューン)の子です。

ポセイドン・オリオン親子は勇ましさが売り物ですが、二人とも勇まし過ぎてか、疎まれる存在であったようです。





ところで、しし座のレグルスが30年後くらいに、金星とランデヴーすることを書きました。



このさそり座・アンタレスも、あと少し後に金星とキッスをします。


是非とも見たいものですね。


いつですかって?

はあ、もし地球や金星の軌道、公転周期などのブレがなければ、2400年11月17日の予定。


秋の夜空は美しいですよ。


はあ、見られっこないだろうって。


いいえ、さそり座のあなたは、ヨーダより長生きする予定。


たぶん見られるはずです。