しま爺言葉の辞典 ★ み ★ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

“み”と言えば、巳。

つまり、ヘビである。

ヘビ hebi とは、m音がb音に変化したものだと考えられ、ヘビは昔は ヘミhemiだったろう。


“へ”は、中東などでは畏れ多いものに使われる接頭語。

だから、ヘビもヘミもミも、みな同じものだ。


また、ハミhamiもhemiの変化だ。だから、ウワバミもまた、ヘビのこととなる。

miに嫌悪感をあらわすshiが付くと、ミシ→ムシになる。


ムシもまた、ヘビを意味する。

だから、マムシと言う言葉があるのだろう。


ヘビの方言には、ナガムシなどというものもある。


このヘビに毛が生えれば、ケムシだ。




でんでん虫という名前もこうした流れをくむものだ。



ヘビは変温動物だが、冷血動物などということもある。


ヘビが冷たいというわけではなく、単に体温維持機能が少ないだけではあるが、人間は自己中心だから、こんな名称を付けてしまう。


そういう意味では、でんでん虫、いや全然無視は、ヘビ以上に冷血であろう。





なお、ヘビの古音と思われるヘミは、キリスト教やイスラム教、それらの親のユダヤ教の聖書に出てくる、日本語でイブと音訳される初めの女性の音や、それを誘惑したとされるヘビの古代中東語(アラム語など)に、密接に関係している可能性もある。



hemi→hewi →hewy →hewya →ewya →ewa →eva →eve



しま爺の平成夜話-201006092351000.jpg


VIRGIN AND CHILD WITH ST.ANNE

1499-1501

National Gallery/London

Leonald da Vinci