タネツケバナ属
タネツケバナ

花が咲いたなら、種を付けるものがほとんどなのに、何故こんな名前が?
と疑問に思ったら、【種付け花】ではなく【種漬花】だった。
この花が咲き始めたなら、(芽を出させる為に)種もみを水に漬ける頃合いだ、という由来らしい。
確かに、今頃になると、田畑や湿地は、この白い花一色になることがある。

(千葉県松戸市21世紀の森にて)
まだ、花が咲かないうちにはセリと間違えてしまう人がいるが、葉の形がセリと違う。
(セリは葉が鋭角に切れ込むが、タネツケバナは丸みをおびている)
なお、大型のものは近縁のクレソン(関東などで一部野生化)によく似る。
街中でも、排水溝近くや、排水の悪い路肩など、湿った場所で見かけることがある。
子どもの頃は、セリと間違うな。毒がある、と聞いていたが、食べられないことはないようだ。